院長あいさつ

12月あいさつ(2017年)
 昨年ほどではありませんが、今年も11月末から雪が降り続け、12月初旬には早くも根雪になってしまった模様です。いよいよ除雪シーズンの始まりです。そして師走に向けて、忘年会やクリスマス、年賀状、大掃除と忙しくなりますね。

 今年を振り返ると実に驚くことがたくさんありました。一番驚いたのはあのアメリカ合衆国大統領にトランプ氏が選ばれたことです。あれだけの暴言、誹謗中傷を繰り返していた人物が本当に大統領になってしまうとは、最初に聞いたときは冗談かと思い、失礼ながらアメリカ人の方達はどうかしてしまったのかなと思ってしまいました。しかしアメリカ人の友人に、国内にある色々な問題、経緯を教えて貰った後は、トランプ氏が大統領になったのは決して偶然ではないということがわかりました。そして、もう一つ驚いたことは、北朝鮮のミサイルが北海道上空を通過したことです。このためJアラートが鳴り響く事が数日あり、戦時中というのはこういうものかという感覚を抱きました。もし日本を狙ったものであるなら、Jアラートが鳴ってから数分で着弾するそうです。自分の子供達に、数分で地下に避難するよう伝えましたが、そういった状況に置かれている私達の現実に、ただただ愕然とするしかありません。こうした危機的な国際情勢を抱える国難をまさに今年から来年にかけて迎える訳ですが、当該国の指導者には賢明な選択をして貰うよう切に願わずにはいられません。

 そして、私達の医療と介護も新時代を迎えようとしています。医療制度改定で、スマートホンなどによるオンライン診療が議論されています。これが実現すると、病院に来ることなしにスマホのテレビ電話で医師と話し、診察が完了するというものです。当然、聴診、触診はできず、問診だけになるので、これでちゃんとした診療が成り立つのかという本質的な問題がありますが、国は実現に前のめりになっています。そして数年後にはAIを医療現場に実装する予定とされており、医療の現場のこれまでのあり方が全く違うものになるでしょう。そして、ロボット技術も想像を超えて進歩しております。今やロボットが空中をバク転する時代となっており、間もなくAIを搭載した人間より賢く、人間よりも運動能力に優れたロボットが登場するでしょう。そうすると医療ばかりでなく介護の現場も一新されるに違いありません。良いこともたくさんあると思いますが、個人的にはスターウォーズの戦闘ドロイドを思い浮かべてしまいました。

 時代の進み方がかつてなく速く感じます。しかし、主役はやはりヒトであることには変わりません。ごう内科はヒトとヒトとのつながりを大切にし、「医療と介護が協力し、地域の方々の健康と生活に貢献する」という使命のもと、変化する時代に合わせながら来年も頑張りたいと思います。皆様、良いお年をお迎えください。

 写真は、京都は金戒光明寺庭園です。


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11月あいさつ(2017年)
10月の台風がもたらした雪の後、美しい木々の紅葉はすっかり葉が落ちて、いよいよ冬の装いとなってきました。当クリニックでも、栄通りの銀杏並木からの落ち葉拾いに精を出す日々が続いております。

 日々患者さんとお話しをさせていただいていると、色々な趣味を持つ方がいらっしゃいます。中でも北海道のスポーツチームを応援する方達は本当に熱いなあと感じることが多々あります。例えば、先日のプロ野球ドラフト会議では、日ハムが最大の目玉である清宮選手を引き当て、何人もの方達が興奮の面持ちでその喜びを話され、もう来年の優勝が決まったかのような勢いです。また今期J1リーグに昇格したコンサドーレは、誰もが来期のJ2への出戻りを覚悟しておりましたが、予想に反し大健闘し、ほぼ残留が決定しそうな位置につけています。「すぐに降格するよ〜」と嘆いていた患者さんは、最近とてもお元気で、コンサドーレの躍進の方が、よっぽど薬より効くのではないかと思うほどです。またバスケットのレバンガを、会場の設置からお手伝いをしているファンの方も、今年のレバンガの活躍に喜びが滲み出ているのがわかります。

 「日本に足りないのは希望です」と言った政治家がおりましたが、こと北海道に関しては、すばらしい若者、選手達が多くの道民に元気と希望を与えてくれています。「病は気から」という言葉がありますが、これは「気の持ち様」という解釈が一般的です。しかし漢方的に捉えると、実はもっと深い意味があるのではないかと考えています。漢方では「気」を「エネルギー」と捉え、人間が生きていく上で最も重要なものと考えています。「気」の異常には3つあって、「気うつ」「気虚」「気逆」とあり、嬉しいことや将来の希望を感じると、気の流れが良くなり、「気うつ」が改善します。その結果、まさに元気になるのです。そう考えると、スポーツ観戦に限らず、楽しみな趣味を持つことは、「気」を充実させ、健康につながっていくと思いますので、皆さんも「気」の流れを良くするような、元気を感じるものを探しながら過ごされてみてはいかがでしょうか?

 報道にありますように、今年はインフルエンザワクチンの製造が約2ヶ月遅れ、供給量が必要量を下回り、全国的に不足しています。この状態ですと、11月中には一旦流通がなくなり、当クリニックでも一時的に在庫がなくなる恐れがあります。しかし12月には十分に供給される予定となっておりますので、お急ぎでない方は12月に接種されることをお勧め致します。

 写真は、弘前城公園の紅葉です。桜が有名ですが、紅葉もなかなかのものでした。


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10月あいさつ(2017年)
 10月になりました。今年の北海道の夏も短く足早に過ぎ去っていきました。気がつくと、街路樹や公園の木々が色づき初めて、秋の風情を感じさせる季節になりました。気温も夜には10度を切り、早くも雪虫が飛び、まもなく初雪が降ることを知らせてくれています。

 昔、陸上100mでカール・ルイスという絶対的王者がいました。それまで10秒を切ることが難しかった時代に、当然のように9秒台をマークし、例えスタートが遅れても、途中からあっさり抜き去る姿が印象的でした。時代は変わり、2mを越える巨人がその記録を9秒58まで縮めました。ウサイン・ボルトの登場です。しかもゴール手前で力を抜いての世界記録でした。その後ボルトは自身の記録を塗り替えることなく、今年引退しましたが、ゴール手前で力を抜かなければもっと凄い記録が出ていたに違いない、というロマンを残した引退でした。そして、遅ればせながら日本にも、ついに10秒の壁を破った選手が現れました。「ジェット桐生」こと桐生祥秀選手が、日本人で初めて9秒98をマークしたのです。何度も挑戦しながらも、調子を落とした時期もあっただけに喜びもひとしおだったことでしょう。そして日本人でもできるんだ、という勇気を多くの人々に与えたと思います。今回知ったことですが、これまで10秒を切った選手は世界で120名を越えているそうですが、そのほとんどが中南米やアフリカ出身の黒人選手で、それ以外の人種からは中国選手の9秒99だけで、桐生選手は僅かに2人目だったそうです。どれだけすばらしい偉業だったかを実感することができます。日本人としてとても誇らしく思いました。今後どこまで記録を伸ばせるか、そして他のライバルの選手を含め、東京オリンピックがとても楽しみになってきました。これからの日本人スプリンター達の活躍に期待したいと思います。

 記録と言えば、第3次安倍改造内閣の寿命も記録的な短さで、解散総選挙を迎えることになりました。ジェット桐生に負けないくらいのマッハ解散となりました。先の読めない大混戦となりそうですが、私達の暮らしや医療、介護はどうなっていくのでしょうか。感心を持って見守りたいと思います。

 急に寒くなり、風邪の患者さんが相次いでおります。11月以降はインフルエンザにも注意が必要になってきます。ごう内科では11月からインフルエンザワクチンを接種開始予定となっておりますので、ご希望の方はお気軽にお声がけください。北海道の美しい紅葉を元気に楽しみましょう。

 写真は、大沼国定公園です。


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9月あいさつ(2017年)
 9月なりました。まだ25度を超える残暑もありますが、夜はすっかり涼しいというか寒さを感じるようになりました。山に入るとうっすらと紅葉も始まっており、季節は急速に秋の色を帯び始めています。

 先月ですが真夏の石垣島に行ってきました。那覇から更に飛行機で1時間南下、ほぼ台湾の東に位置し、緯度はハワイとほぼ同じという南国です。気温も昼は36度、夜でも31度くらいで、とても蒸し暑いところでした。美ら海と言われるように、海はとても美しく、特に竹富島のビーチはこれまで行った南国の中で一番の美しさでした。また、石垣島の名所川平湾でのカヌーツーリングも体験でき、竜宮城の世界を堪能してきました。大体の観光スポットは回ったのですが、最後に一つだけ残ったのが野底マーペー山でした。変わった名称ですが、これには悲しい恋の物語があります。

 むかし、黒島にマーペーという女性とカニムイという恋人が道路を隔てて住んでいました。彼らはとても仲が良く、結婚間近でした。しかしある日、琉球政府の役人がやってきて、道路の片方の集落に対し、開発のため石垣島への強制移住を命じました。逆らうと命がありません。マーペーは泣く泣く石垣島の野底地区に移住させられました。来る日も来る日も未開の土地を開墾、耕す日々の中、カニムイへの思いは募るばかりです。そんなある日、マーペーはカニムイの住む黒島を見たくなり、苦しみながらも近くにあった険しい山を登り、やっとの思いで山頂に辿り付きました。しかし違う大きな別の山に遮られ、黒島は見えず、悲しみと絶望のあまりそのまま岩になってしまったというのです。

 私は、この山を夕方の誰もいない山道を一人で登りました。山道はとても不気味で聞いたことのない動物の声、足下にはトカゲが走り回りっていました。時間がなかったので、駐車場から一気に走って駆け上がろうとしましたが、思いのほか距離が長く、そのうち足も上がらなくなり、崖のロープにしがみつきながら、息も絶え絶えに、やっとの思いで山頂に辿り着きました。私の見た景色は、見事な夕陽と、石垣島を一望できる絶景で、最高の気分でした。しかし、それまでの道のりを振り返り、カニムイに会いたかったマーペーの気持ちを思うと心が痛みました。大事な人のためには、どんな苦難もいとわない、そんな人間の尊さ、はかなさを感じました。ミサイルが飛び交う昨今ですが、人を引き裂く悲しい話しは、繰り返して欲しくありません。

 昼夜の気温差が大きくなってきたせいか、風邪の患者さんが増えてきています。また夏の疲れも出やすい時期ですので、温かく消化の良い食べ物と休息を取るように心がけ、涼しい爽やかな北海道の秋を楽しみましょう。

 写真は名勝、川平湾の風景です。

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8月あいさつ(2017年)
 8月になりました。7月ほどではありませんが、25度以上の夏日が続き、札幌は数十年ぶりの暑さだそうです。しかし私も年をとってきたせいか、以前ほど暑さを感じなくなってきました。喜ぶべきかどうかは別として、暑さを感じない高齢者ほど熱中症になりやすいと言われておりますので、引き続き熱中症には気をつけてお過ごしください。

 夏の危険は熱中症ばかりではありません。最近では、マダニに噛まれたあとに、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)での死亡例が報告されています。現在まで250名超の発生が報告され、致死率は20%にも及びます。マダニは森などの自然に生息し、自然と親しむ北海道人には特に注意が必要です。森や林に入るときは、肌を露出しないよう、帽子を被り長袖長ズボンを着用するよう推奨されています。噛まれた場合は、無理に自分で引っ張ると、ダニの頭だけ皮膚内に残ることがあるので、必ず皮膚科に受診するようにしましょう。また、噛まれてから1〜2週間後に発熱などの風邪症状、特に嘔吐や下痢、腹痛などの胃腸症状が出た場合はSFTSの疑いがあるので、すぐに医療機関を受診してください。私もカヌーで森や藪に入ることが多いので、気をつけたいと思います。
 また数年前に島牧村の森の中でスズメバチに刺されたことがあります。近くにスズメバチの巣があるため、注意喚起の看板があったのですが甘く考えてしまいました。見事に後頭部を刺され、丸1日これまで経験したことがない激痛を味わうことになりました。その直後ヒグマとも遭遇し散々の1日でした。スズメバチは黒い物を標的にする習性があり、黒い服や黒髪の頭、そして黒い瞳が狙われるそうです。黒以外の服装と帽子、サングラスを着用することが防止策になります。確かに、当時は10人くらいで行きましたが、帽子を被っていないのは刺された私だけでした。

 とはいえ、北海道の夏は短いので、危険を正しく知りながら美しい自然を楽しみたいですね。
 写真は、道東は標茶町付近の農場の夕景です。道東にはたくさんの美しい景色があり、毎年訪れるのを楽しみにしています。


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7月あいさつ(2017年)
 7月になりました。6月から蝦夷梅雨のような天気が続いておりましたが、ここ数日は30度近くまで気温が上がり、ようやく夏らしくなってきました。風鈴の音が心地よく響く、そんな季節になりましたね。

 「病があるから、人生すてき。病む人を真ん中にして、かぞくみんなのあいじょうがひとつに
むすばれている」という言葉があります。私が漢方を学んだ先生の一人で、一昨年の赤ひげ大賞を受賞された下田憲先生の作品です。下田先生の「ことば」には共感することが多く、時には涙することもあるのですが、実は前述のことばは、個人的にはなんとなく多少違和感を感じておりました。というのも病がない方がよいに決まっているからです。しかし、ある事柄を見て、そのことばの本当の意味を実感させられました。

 6月に34歳の若さでお亡くなりになったキャスターの小林麻央さんのことです。末期の乳癌でありながら、最後までインターネットを通じて、前向きに強く生きようとする姿を示し続け、多くの人々に勇気を与えました。そして、同時に海老蔵さんを始め、そのご家族の方々が麻央さんを中心に、ひとつになっている様子が印象的でした。お亡くなりになった後の報道は、海老蔵さんやお子さん達のことを考えると、涙なしには見られませんでした。しかし、この時、ふと私の中で下田先生のそのことばが甦ったのです。まさに麻央さんを真ん中にして、ご家族ばかりではなく、多くの国民が我が事のように感じていたのではないでしょうか。麻央さんは、当然ながら最初はがんを隠そうとしていたそうです。しかし緩和ケアの医師に「がんの陰に隠れないで」と言われ、インターネットで病状や気持ちを公表するようになりました。そして、そこは愛情が満ちあふれた世界でした、と書き残しています。お亡くなりになったのは本当に残念なことですが、真央さんは家族ばかりでなく、多くの人々の愛情に包まれながら旅立ったのではないでしょうか。ひとは、残念ながら病と無縁であることはできません。しかし、そうであるならば、下田先生のこのことばと、麻央さんが示してくれた姿には多くの示唆があるのではないでしょうか。

 暑い夏とともに、今年もごう内科アフタヌーンコンサートにブラジル音楽バンドがやってきます。7月22日(土)の午後、ボサノバを聴きながら札幌の夏を一緒に楽しみませんか?

 暑い夏は、熱中症にも注意が必要です。水分をこまめに取り、時々涼しい場所に行って体を冷やしましょう。体調不良時は点滴が有効ですので、お気軽にご相談ください。北海道の夏を、元気で楽しみましょう。

 写真は、定山渓ダム(さっぽろ湖)の夕景です。傾いた陽がが湖面にキラキラ反射し、木々の緑と伸びた影のコントラストの美しさに見とれながら撮影しました。

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6月あいさつ(2017年)
 6月になりましたが、札幌の天気はすぐれず、特に運動会やよさこいのある週末は雨が続き、なかなか気温も上がってきません。そのせいか例年に比べ風邪の患者さんが多く、爽やかな筈の北海道の春は過ぎようとしています。

 そんな中、先日、暖かい愛知県知多半島に行ってきました。気温は27度、快晴でとても過ごしやすく、まるで北海道の初夏のような陽気でした。知多半島は中部国際空港のある半島で、空港から時計回りに一周してきました。知多半島の南はほぼ南国で、そこかしこにヤシの木が生えていて、まるでハワイのようなビーチもあり、日焼けをしている人、マリンスポーツやビーチバレーをしている人など、既に夏が始まっていました。

 常滑市という街の海岸線を走っていたところ、「盛田味の館」という地味ですが蔵屋敷のような味噌・醤油屋さんを見つけたので入ってみると、見覚えのあるおじさんがウォークマンを持って微笑んでいる大きなパネル写真が出迎えてくれました。世界のソニーの創始者、盛田昭夫さんその人でした。たまたま入ったお店が盛田さんの実家である幸運に感謝し、奥にあった博物館ブースを覗いてみました。するとマイケル・ジャクソンやミッテラン大統領、エリツィン大統領、クリントン大統領やヒラリー夫人、パパブッシュやサッチャー首相などそうそうたる顔ぶれの歴史上の人物と一緒の写真が飾られており、今さらながら盛田さんの偉大さを感じ入り、また日本人として誇らしく感じました。特に印象に残ったのは、盛田さんがニューヨークで使っていたという車のナンバー「AKM15」でした。これは昭夫久左衛門盛田の略で、15は盛田家第15代当主の意味だそうです。私もこのようなナンバーを貰って往診したいものだなあと思いました。目下ミドルネームを考え中です。

 本で読んだことですが、盛田さんは晩年病床で最後の時を迎えた時、奥様に「何かして貰いたいことはない?」と聞かれ、最後の願いを伝えたそうです。それ聞いた奥様は、黙って優しく盛田さんをおんぶして病院を散歩したそうです。世界の盛田氏も、最後は人の温もりを求めたと知って、人にとって本当に大事なものは何なのかを教えられた気がしました。

 6月17日(土)に第22回ごう内科アフタヌーンコンサートがあります。今回は、広島は尾道から3回目の登場のクラリネット奏者、瀬戸信行さんと、初登場のギタリスト山田やーそ裕さんをお迎えして世界各国の音楽を聴かせていただきます。ぜひお見逃しなく!

 雨のヨサコイも終わりを告げ、いよいよ札幌祭りが始まります。子供達も楽しみにしておりますので、そろそろお天道様には微笑んでいただきたいものです。私の自宅のソーラーパネルにも働いて貰わないと、私も困ります。幸いしばらくは天気が良いようですので、今度こそ、北海道の気持ちの良い初夏を楽しみましょう。


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5月あいさつ(2017年)
 5月になりました。連休を前に桜が一気に咲き、そして峠を越え既に散っている真っ最中です。福寿草やエンゴサク、カタクリなどの春の妖精達も徐々に姿を消し、エンレイソウやフタマタイチゲが春の終わりを告げています。

 先日、かねてから念願だった四国上陸をついに果たしてきました。神戸空港を降り、淡路島を南下すること100km、鳴門海峡を越え、ついに四国の東端、鳴門市へ上陸。おいしいうどんを頂いた後、鳴門海峡では、この時見頃を迎えた大迫力のうずしおを見ることができました。願わくば、自らカヌーを漕いで渦を全身で感じてみたいと思いましたが、地元の人によると昔は何隻もの船がその渦に飲まれて沈んだ、と聞いて大人しく観光船に乗ることにしました。実際間近でいくつもの巨大な渦を見て、その選択が正解だったとわかりました。

 4月末に日本卓球連盟傘下の団体戦に参加しました。私達のチームは中位リーグでなんとか勝ち上がって来ましたが、私個人としてはレベルが上がった相手に勝つことが難しくなったため、今回は下のリーグで出場しました。結果、4勝1敗と気を吐き、私の意外な活躍へのチームメートからのどよめき混じりの応援に戸惑いつつも、久々に勝利の余韻に浸ることができ、なおかつチームはリーグ優勝することができました。スポーツは参加することに意義があるとは言いますが、練習不足とはいえ、さすがにずっと勝てないとがっかりするものです。今後は大学生チームともあたる可能性があるので、気持ちを30年若く持って戦いたいと思います。

 これからは新緑が芽吹き、ますます花々が咲き誇り、気持ちの良い時期を迎えます。花粉症の他、時期はずれのインフルエンザ流行を迎えていますが、引き続き、うがい、手洗い、マスクを着用し、元気に北海道の春〜初夏を楽しみましょう。

 今月の5月24日水曜日、第21回ごう内科アフタヌーンコンサートを行います。今回は魅惑のギタリスト伊藤賢一氏、ハンマーダルシマーの師匠、小松崎健氏とのデュオで演奏してくださいます。素晴らしい演奏を聴きながら楽しい時間を過ごしませんか?

 写真は、月形町の田んぼのあぜ道に咲いていた水仙です。英語ではNarcissusと呼ばれるとおり、ずっと見惚れてしまうような美しさでした。

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4月あいさつ(2017年)
 4月になりました。ここ数日の暖かさで街に残っていた雪は姿を消し、ついに札幌も積雪ゼロになろうとしています。往診に行くと、患者さんのお庭で福寿草やかわいいクロッカスが咲いているのを見かけます。いよいよ待ちに待った春の到来です。

 先月、久しぶりに漢方講演をさせていただきました。私を含めて3人の講師が総論、各論1,各論2を発表し、休憩時間には円卓を囲み参加された先生方と交流を持つ場もあり、これまでと違う趣向に感心しました。私が漢方治療を始めたのは今から18年前ですが、当時は漢方はまだ広く認知されておらず、医学会では「非科学的なもの」という扱いで漢方治療をしている先生は極めて少ない状況でした。しかしその後、代替医療が注目されるようになり、諸先生・関係者の努力もあり、現在では医学部での漢方講座が必修、医師国家試験でもその知識が問われるまでになりました。その結果、特に若い世代に漢方に興味を持つ医師が増え、患者さんが日常診療に漢方治療を受けられる機会が飛躍的に増えてきたのはとても喜ばしいことだと思います。漢方医学と現代医学との違いは、現代医学は病気に焦点を当て、原因を追及しその原因を除去することで病気に勝利しようとするのに対し、漢方医学は人間に焦点を当て、人間の方を元気づけて病気に打ち克つという戦術をとります。ですので、両方併用することが病気克服への近道と私は考え、日々の診療にあたっております。そうした東西両医学が併用できる環境を作ることは大変重要なことであり、今後もますます漢方医学が普及することを願っております。

 来る5月24日水曜日、第21回ごう内科アフタヌーンコンサートを行います。今回は魅惑のギタリスト伊藤賢一氏の北海道ツアーに合わせて、ハンマーダルシマーの師匠、小松崎健氏とのデュオで演奏してくださいます。素晴らしい演奏を聴きながら楽しい時間を過ごしませんか?

 花粉情報ですが、4月末からシラカバ花粉の飛散が予想されています。花粉症のある方は、できれば4月中旬ころから抗アレルギー剤を飲むことをお勧めします。マスクやうがい、手洗い、帰宅時の着衣の交換などを心がけ、元気で北海道の爽やかな春を楽しみましょう。

 写真は京都平安神宮の庭園です。


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3月あいさつ(2017年)
 3月になりました。あれほど寒かった北海道の厳しい冬も終わりが近づいて、幹線道路の雪はほぼ姿を消しとても運転しやすくなりました。久しく雪かきもしておらず、あとは氷割りを残すのみとなりました。もうすぐ嬉しい春の到来ですね。

 先月、年1回の体育振興会卓球大会に参加してきました。昨年は2部から転落し3部での出場でしたが、その悔しさをバネにして見事リーグ優勝を飾り、来年からは再び2部へ昇格することになりました。私のチームは40代から60代の男女混合チームで、対戦相手も30代〜80代と幅が広く、年齢に関係なく楽しむ姿が印象的でした。私も80代までできるように頑張りたいと思います。

 さて、先日東京出張の折、久しぶりに伊豆・箱根まで足を伸ばしてきました。大学が神奈川でしたので学生時代はよくドライブに行きましたが、気がつくとそれから25年も経っていました。伊豆は1月には梅が咲き始めていた記憶をたどって熱海に着くと、なんと早咲き桜が満開に美しさを競っておりました。北国から来た私にとって、そのピンクはあまりにも美しく、その輝きにしばしウットリ見とれてしまいました。箱根では、一昨年噴火して一時閉鎖されていた大涌谷を訪れました。今ではすっかり賑わいを取り戻し、硫黄の味がする真っ黒な名物の温泉卵をいただいてきました。当日は天気にも恵まれ、芦ノ湖スカイラインからは、雪帽子をかぶった富士山をはっきりと見ることができました。今や世界遺産に指定され、至る所に外国人の姿がありすっかり国際化しておりました。25年ぶりの再訪で、時の流れの速さに驚きつつ、伊豆・箱根の変わらぬ美しさに再会した小旅行でした。

 札幌もあと1ヶ月もすれば福寿草やクロッカスなど春の妖精達が姿を現します。そして5月には美しく輝く桜にも出会うことができるでしょう。北海道の美しい春がもうすぐそこまで来ています。楽しみに待ちましょう。

 3月に入りましたが、まだインフルエンザや胃腸炎の患者さんが散見されます。またこれからの季節は、ハンノキやシラカバの花粉が飛び始めますのでアレルギーにも注意が必要です。風邪症状やアレルギー症状のある方は早めに治療され、元気に春を迎えましょう。


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