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院長あいさつ

9月あいさつ(2017年)
 9月なりました。まだ25度を超える残暑もありますが、夜はすっかり涼しいというか寒さを感じるようになりました。山に入るとうっすらと紅葉も始まっており、季節は急速に秋の色を帯び始めています。

 先月ですが真夏の石垣島に行ってきました。那覇から更に飛行機で1時間南下、ほぼ台湾の東に位置し、緯度はハワイとほぼ同じという南国です。気温も昼は36度、夜でも31度くらいで、とても蒸し暑いところでした。美ら海と言われるように、海はとても美しく、特に竹富島のビーチはこれまで行った南国の中で一番の美しさでした。また、石垣島の名所川平湾でのカヌーツーリングも体験でき、竜宮城の世界を堪能してきました。大体の観光スポットは回ったのですが、最後に一つだけ残ったのが野底マーペー山でした。変わった名称ですが、これには悲しい恋の物語があります。

 むかし、黒島にマーペーという女性とカニムイという恋人が道路を隔てて住んでいました。彼らはとても仲が良く、結婚間近でした。しかしある日、琉球政府の役人がやってきて、道路の片方の集落に対し、開発のため石垣島への強制移住を命じました。逆らうと命がありません。マーペーは泣く泣く石垣島の野底地区に移住させられました。来る日も来る日も未開の土地を開墾、耕す日々の中、カニムイへの思いは募るばかりです。そんなある日、マーペーはカニムイの住む黒島を見たくなり、苦しみながらも近くにあった険しい山を登り、やっとの思いで山頂に辿り付きました。しかし違う大きな別の山に遮られ、黒島は見えず、悲しみと絶望のあまりそのまま岩になってしまったというのです。

 私は、この山を夕方の誰もいない山道を一人で登りました。山道はとても不気味で聞いたことのない動物の声、足下にはトカゲが走り回りっていました。時間がなかったので、駐車場から一気に走って駆け上がろうとしましたが、思いのほか距離が長く、そのうち足も上がらなくなり、崖のロープにしがみつきながら、息も絶え絶えに、やっとの思いで山頂に辿り着きました。私の見た景色は、見事な夕陽と、石垣島を一望できる絶景で、最高の気分でした。しかし、それまでの道のりを振り返り、カニムイに会いたかったマーペーの気持ちを思うと心が痛みました。大事な人のためには、どんな苦難もいとわない、そんな人間の尊さ、はかなさを感じました。ミサイルが飛び交う昨今ですが、人を引き裂く悲しい話しは、繰り返して欲しくありません。

 昼夜の気温差が大きくなってきたせいか、風邪の患者さんが増えてきています。また夏の疲れも出やすい時期ですので、温かく消化の良い食べ物と休息を取るように心がけ、涼しい爽やかな北海道の秋を楽しみましょう。

 写真は名勝、川平湾の風景です。

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