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院長あいさつ

6月あいさつ(2021年)
 6月になりました。今年も蝦夷梅雨が続き、土日は実に2ヶ月間ずっと雨だったそうです。ステイホームでどこにも出かけないのであまり気になりませんでしたが、人流を抑えるのに天も味方してくれたのでしょうか?

 ところが北海道、特に札幌の感染拡大が止まりません。札幌のコロナ病床使用率はほぼ100%が続き、兵庫県と並びよくない状態が続いております。遅まきながらワクチン接種も始まりましたが、
感染拡大との競争のようになっております。政府が目標とする1日80万人の接種を続けると、約3ヶ月で人口の半分以上の接種が完了し、集団免疫が達成される計算となります。つまり、9月頃には相当安全な状態になる見込みで、欧米のように通常の生活や旅行ができる日も近いかも知れません。ごう内科でも既に接種を始めており、定期通院の患者さんは全員接種する予定です。また集団接種会場でも前倒しで接種が進む予定ですので、お急ぎの方は集団接種会場にお問い合わせ下さい。

 最近タイ料理に嵌っており、時々買ってきたり作ったりしています。先日タイ料理を持ち帰りした時のことです。妻が「そうだ、この間とっておいたワクチンが余っている!」と嬉しそうに言ったので、何故家にワクチンがあるのだろう、しかも料理と全然関係ないな、と思っていたら、良く聞くとワクチンではなくパクチーのことでした。職業病と言えばそれまでですが、はやくパクチーがワクチンに聞こえなくなる日が来ることを願っております。

 夏至が近づき、ますます日が長くなり、過ごしやすい日が続いております。厳しい日常が続きますが、身近な自然や出来事を楽しみつつ、コロナ禍が明けるまで健やかに過ごしましょう。


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5月あいさつ(2021年)
 楽しいはずのゴールデンウィークは、緊急事態宣言や蔓延防止対策の影響だけでなく、あいにくの長く寒い雨で、ずっとステイホームだった方も多かったのではないでしょうか。寒梅ならぬ寒桜で、楽しむ間も少なく散ろうとしています。

 そんな中、東京オリンピックまで2ヶ月あまりとなり、通常であれば盛り上がってくる時期ではありますが、コロナのイギリス変異株による第4波の発生で、すっかり気勢をそがれております。今や、アスリート達からもコロナ禍での開催を疑問視する声も出始めました。大阪では、変異株による感染が止まらず、ついに医療崩壊を来している事態です。札幌もこれを追うかのような展開を見せており、対岸の火事ではありません。一体、どうやったらこの事態から逃れることができるのでしょうか?
 
 それは集団免疫を獲得することに尽きます。集団免疫とはその国の人口の過半数が感染すると、それ以上感染が広がらなくなる状態を言います。今回のコロナでいうと大体、50-60%の国民が感染すると集団免疫獲得となります。しかし現在の感染スピードだと、これを達成するまでになんと約100年もかかってしまいます。なおかつ、致死率2-4%という大きな犠牲を伴います。もうひとつの方法として、ワクチンによる免疫獲得という方法があります。日本で行っているファイザー製ワクチンの場合、2回接種すると重症化率を1/20にまで減らすことができます。一方で、アナフィラキシーショックなどの副反応が懸念されますが、これは20万人に1人という極めて少ない発生率で、しかも本邦では全例処置により回復しております。現在の大阪が、来月の札幌という未来を考えると、一刻も早い接種が望まれます。しかし、残念ながら日本のワクチン接種率は未だ2%台で、主要国どころか発展途上国に比べても極めて低い水準です。医療者ですら摂取率が50%程度です。管首相は、7月末までに全ての高齢者への接種を完了させると言いました。実現性を疑うような目標ですが、とにかく一人でも多くの方への接種が望まれます。ごう内科でもまずは、75歳以上の定期通院の患者さんを対象に6月初旬から接種を開始する予定です。全員分確保できますので、どうぞ慌てずに、接種券が届いた方からご相談ください。お急ぎの方や、定期通院以外の患者さんは、札幌市のワクチン接種お問い合わせセンターへご相談ください。

 辛い状況を、カタクリやエンゴサク、ツツジや桜や梅などの春の妖精達が慰めてくれました。6月に入るとライラックが一斉に咲き誇ります。夏のバラの頃には、明るい展望が開けていると良いですね。

 写真は、白石サイクリングロード・エルフィンロードのひとこまです。夕日に染まる水仙がきれいでした。

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4月あいさつ(2021年)
新年度になりました。雪は解け、徐々に気温も上がってきました。ふきのとうが芽を出し、春の妖精の第一弾、クロッカスやスノードロップ、チオノドクサが可憐な姿を見せてくれています。もう少しするとカタクリやエンゴサクの競演が始まります。

 7月にオリンピックを控え、ついに聖火リレーがスタートしました。トラブル続きの東京オリンピックですが、果たして無事に開会式を迎えられるのでしょうか?思えば、30年前まではオリンピックはアマチュア限定の大会でした。札幌オリンピックでは、フィギアスケートのジャネット・リン選手が尻餅をついた時の可憐な笑みで大人気になりました。しかし、プロがスポンサーを背負ってしのぎを削る商業主義の現在で、そのようなシーンは見かけなくなりました。一方で超一流のアスリートが国を背負って戦う姿を見る醍醐味はアマチュアの時にはないものです。一長一短ですが、今回のコロナ禍では、商業主義のがんじがらめにされた一短の方が目立つようです。相次ぐ失言で責任者が次々と姿を消す事態に、多くの国民は辟易しています。私もその一人で、中止してもよいのではないかと考えたくなります。そんな中、競泳女子バタフライ決勝で、白血病から復帰した池江璃花子選手が優勝し代表の座を勝ち取りました。わずか18歳で白血病を発症、世界トップの舞台から病床へ。まさに絶望の淵からの復帰です。これまでの醜態を清らかな水が流し去るかのごとく、忘れていたオリンピックの素晴らしさを思い出させてくれました。先日、大倉山シャンツェの記念館を訪れた時、札幌オリンピックの映像が流れていました。ジャンプ70m級で笠谷選手始め、日の丸飛行隊が金銀銅を独占し表彰台から手を振る映像を見て、とても誇らしく感動が甦ってきました。その後、前回のブラジルオリンピックまでのショート映像が続き、なんて素晴らしいのだろう、と思いました。コロナ禍でのオリンピック開催の功罪は歴史が判断するでしょうが、今は、池江選手の苦難と喜びに思いを馳せて、私も頑張ろうと思いました。

 コロナワクチンのご質問が増えております。ごう内科では定期通院の患者さんを対象に接種を行います。アナフィラキシーにも対応する体勢を整える関係上、1日に少数の患者さんを対象に完全予約制で行う予定です。詳細は追って掲示板やホームページでご案内致します。

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3月あいさつ(2021年)
3月に入り、寒さが和らぎプラス気温の日が増えて雪解けが始まりました。今年の札幌の積雪量は、平年の2/3程度と雪の少ない冬でした。雪かきが少なく助かった方も多かったのではないでしょうか。路面が広がり、外出や散歩が楽しみになってきますね。

 今年の冬は、私も仲間と出かけることができず、もっぱら1人で歩くスキーやカヌー、トレッキングに行っておりました。人間と接する機会が減った一方で、不思議と動物と触れ合う機会が増えました。
 中でも驚いたのは、先日支笏湖の浅瀬でカヌーを引っ張って歩いている時、背後から突然大きな水しぶきの音が聞こえ、振り返ると立派な角を持つエゾシカ3頭がこちらに向かって走って来たことです。エゾシカはとても警戒心の強い動物で、人間を見るとすぐに逃げるのが常ですが、彼らは私の姿に全く動じることなく、私のすぐ目の前を沖に向かって走り去って行ったのです。その後沖合500メートルくらいまで泳いだかと思ったら、また元の場所に戻ってきて、また私の目の前を通って森に帰って行きました。まるで自分が自然の仲間に受け入れられて一体となったような感覚になりました。

 そしてまた違う日には、夕焼けに染まる人気のない支笏湖の湖岸を歩きながら写真撮影をして歩いていると、小さな動物が目の前をゆっくりと横切りました。たぬきかな?と思い追いかけて行くと、森に入って行ってしまいました。その後車に戻ると、再び道路をゆっくり横切る姿を見かけたため、追いかけるとスルスルと上手に木登りをしたではありませんか。その距離2メートル、こちらをじっと見ています。あきらめて車に戻ると、驚いたことに今度は自らゆっくりとこちらに近づいて、そしておもむろに立ち上がって、こちらを見ながらそっと車にタッチをしてからゆっくりと去っていきました。まるで私は彼を通して大自然とハイタッチをしたかのような嬉しい気持ちになりました。この1年間、ひたすら自然と接しているうちに彼らに仲間として認められたのでしょうか。写真を撮って後で調べたら、彼はたぬきではなくアライグマでした。この流れで行くと、次はいよいよ本物の熊さんかな?と思ってしまいますが、さすがにそこまでは遠慮しておこうと思います。

 東日本大震災から今年で10年です。思えば、1992バブル崩壊、2001米同時多発テロ、2003イラク戦争、2008リーマンショック、2011大震災、2020コロナと心が休まらない時代です。しかし、歴史を見ると、人類はどんな苦難をも乗り越えてきています。ワクチンという光明も差してきました。ごう内科でもコロナワクチンを申請しておりますので、用意ができ次第皆さんに報告致します。

 春の日差しを感じながら、健やかにお元気でお過ごしください。


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2月あいさつ(2021年)
 2月になりました。今年の北海道はことのほか寒く、札幌でも水道凍結が相次いだ時期がありました。一方で降雪量は少なく、雪かきの労から逃れられたと思っていたら一転、2月初旬にはまとまった雪が降りました。結局いつもつじつまが合うことが多いですが、果たして冬後半はどうなるでしょうか。

 新しい年にあたり、最近の国際的な潮流であるSDGsについて触れてみたいと思います。エスディージーズという頭文字ですが、日本語では「持続可能な開発目標」という意味だそうです。2015年に国連が定めた2030年までの目標で、ざっくり言うと「地球と人間が喜ぶことをした人が得をする社会にしましょう」という感じです。例えば、「二酸化炭素排出量を削減した企業や国は偉くて儲かる!」というような具合です。これらを達成するために、17個の目標が掲げられています。個人的に気になったものについて触れたいと思います。まずは「貧困と飢餓の撲滅」です。これは開発途上国ばかりではなく、今や日本の子供の6人に1人は貧困で深刻な問題となっています。具体的な取組としては、飲食業界で余剰となった食材をこども食堂に提供するなどです。次に「性別平等」です。日本の順位は、2020年12月の格付けでは153カ国中121と思った以上に低い位置です。しかしごく最近に思い当たる節がありました。森喜朗会長の女性蔑視発言で世界的に炎上し、オリンピックの開催に更なる逆風をもたらしています。なぜここまで炎上したのかは、オリンピック憲章に違反しているだけでなく、このSDGsという大きな潮流にも逆行する発言だったからではないでしょうか。取組の例としては、男性の育休を推奨して女性の社会進出の機会を作る、クオータ制を設けて一定の女性比率を確保するなどです。次に「クリーンエネルギー」です。先般日本政府は2030年までにガソリン車の全廃という衝撃的な目標を発表しました。実際はどうなるかはわかりませんが、ごく近い将来には全てが電気自動車か水素自動車になるようです。そして、「作る責任、使う責任」です。身近な例を挙げると、お店のレジ袋廃止です。使う方はエコバッグを、という流れです。企業活動では、例えばニトリは廃ペットボトルからカーペットを作り、アディダスは海洋ゴミからスニーカーを作っているそうです。企業活動そのものが環境改善につながるという画期的な時代になりつつあります。

 もちろん建前の部分も多くありそうですが、結果的に環境が良くなり、貧富や性別の格差がなくなればよりよい社会になっていくのではないでしょうか。降雪量のつじつまが合うように、いつまでも良い環境が続くように私もできることをしていきたいと思います。

 コロナワクチンの到着が待たれる昨今です。札幌ではいつ、どこで、どのように接種できるのか、まだ具体的には決まっておりません。ごう内科では、少なくともかかりつけの患者さんの接種には対応したいと考えております。具体的に決まったらお知らせ致します。これまで通り、マスク、うがい、手洗い、消毒、ステイホームを守って、お元気でお過ごしください。

 写真は糠平湖のブルーアイスです。湖面の氷が割れてせり上がり、妖しくも美しい断面を見せてくれています。


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1月あいさつ(2021年)
 令和3年(2021年)1月になりました。Go toトラベルも中止され、自宅や近場で過ごされた方も多いのではないでしょうか。私も正月休みの間は毎朝近所の公園に散歩に出かけ、エゾリスやキタキツネ、アカゲラ、ヤマゲラなどの野鳥や景色の写真撮影を楽しみました。エゾリスは動きが速く、撮るのが苦手でしたが、この休みの間に、距離感がつかめたようで、徐々に良い写真が増えてきました。掲示板に飾ろうと思いますのでどうぞお楽しみに。

 新型コロナが武漢で発見されてから約1年が経ちました。昨年2月のニセコスキーエリアや雪祭り会場は、まだ多くの外国人で賑わっていました。しかしその後世界は一変してしまいました。5月のあいさつで、私は敢えて治療に対する希望的観測と生活を守る経済対策を述べました。治療に関しては、重症例に対する一応のスタンダートが確立され一定の効果をあげることができています。日本の死亡率は欧米に比べ桁違いに低く保たれています。一方で、定額給付金はたったの1回しか支給されていません。このため、仕事を失いそう、または失ってしまった方達の厳しい年の瀬が報道されています。日本でワクチン接種が始まるのが早くて2〜3月と言われています。全国民が打ち終わるのはもっと先と思われますが、ワクチン接種が完了する頃には、一気に経済活動に対する期待が膨らみ、希望の光が差すのではないでしょうか。ですから、せめてその時までの4ヶ月間、国民1人あたり40万円、総額48兆円の追加の定額給付金を支給し、安心して暮らせるようにして欲しいです。もしくは、一時的にでも国民が年間総額22兆円以上も払っている消費税をゼロにするのはいかがでしょうか。いずれの対策も万人に等しく恩恵があります。カナダは月15万円を4ヶ月間給付し、消費税に関しては19ヶ国が減税もしくはゼロにしています。日本は世界第3位の経済大国で、コロナ禍での経済支援ではGDP比では世界2位の予算を計上しましたが、こうした国民に直接行き渡る給付金などの「真水」と呼ばれる部分が極めて少ないのが特徴です。2021年は、一部の人だけが恩恵を受ける薄い塩水ではなく、万人が命をつなぐ真水を増やして頂きたいところです。

 今年も、「医療と介護が力を合わせ、地域の方々の健康と生活に貢献する」という使命を実現できるよう頑張りたいと思います。今年はまだ神社に行けておりませんが、はつ日の出に手を合わせ、願いを込めてお祈りをしました。皆さんにとって、健やかで元気に過ごせる良い一年となりますように。


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| | 12:34 AM | comments (x) | trackback (x) |
12月あいさつ(2020年)
 毎年のことですが、気がついたらあっと言う間に師走です。徐々に寒くはなっておりますが、雪はなく、まだ冬らしいとは言えません。運転も楽で雪かきもないのは助かりますが、ちょっと物足りない気もします。

 コロナは一時的に落ち着きを見せ、Go toキャンペーンで多くの観光地や飲食店が賑わいを取り戻したのも束の間、恐れていた第3波が来てしまいました。しかも今回の波はとても大きく、札幌を始め北海道はその波に飲み込まれようとしています。皆さんの身近でも濃厚接触者や陽性者が出たという話しが普通に聞かれるのではないでしょうか。高齢者施設でのクラスターに始まり、今や基幹病院ですらクラスターが次々と発生し、元々少ない感染者病床とそれを支える医療者や介護者の離脱が加わり、更にそれらを補充するために他の科や病棟から人材を満たてるため、そのあおりで通常診療ができなくなりつつある、というまさに待ったなしの危機的状態を迎えています。日本の方針は、経済を回しながら医療で手当をする、という方針なのかな?と推察し得ますが、このままだと経済も医療も両方共倒れになりかねません。

 先日、小樽運河で知り合った台湾の友人と情報交換をしました。台湾は女性の蔡英文総統が強力なリーダーシップを発揮し、3月から全ての外国からの入国禁止措置を行い、現在はPCR陰性証明のある外国人だけに渡航が許可され、更に入国後は指定の宿泊施設で2週間の滞在が義務付けられるという大変厳格な規制を敷いています。そして国民のために、ITの天才と言われたオードリー・タン氏をIT大臣に起用し、様々なアプリを矢継ぎ早に提供、全ての国民にマスクや医薬物品を迅速に届けました。日本のようなパニックや行列は起きなかったのです。その台湾の友人は大の親日家で、日本に行けないことがどれだけ残念かを語り、現在の日本の状況についてお見舞いを言ってくれました。一方、私が台湾の状況を尋ねると、全く安全で普通に生活ができ、外国に行けない変わりに国民は国内旅行を楽しんでいるとのことでした。Go toなどやらなくても経済も医療も両方回っているのです。感染者の推移を見ると、3月の第1波の時が20名、第2波はなく、12月に入りわずか9名です。しかもこれは全国での話しです。今の日本の状況と比べていかがでしょうか?台湾の状況こそが私達が望んでいた状況ではないでしょうか?台湾には「日本精神」という言葉があるそうです。日本統治時代に、近代化をもたらした日本人を鏡に「勤勉で正直で約束を守る」という人間像だそうです。日本の植民地支配を肯定する気は毛頭ありませんが、日本人が失った大事なものを思い出す機会にしたいものです。

 院内感染防止のため、風邪や発熱の方は電話やオンライン診療をお願いし、定期通院の方と接触がないようにしております。コロナをご心配の方は、「あんしんセンター」272-7119へ直接お電話ください。クリスマス、お正月に向けて皆さん健やかにお過ごし下さい。

 写真は冬の支笏湖です。カヌーの上から、湖底の美しい水紋と遠景のコントラストが綺麗でした。

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11月あいさつ
 今年は台風がまだ一つも日本に上陸しておらず、また札幌は11月初旬になてもまだ初雪が見られないという、今のところは大変落ち着いた秋になっております。私も毎朝の散歩でゆっくりと美しい紅葉を堪能することができました。

 そんな中、北海道のコロナ発生数が春の第一波を越えて史上最多数を更新しています。鈴木知事は先日、警戒体制をステージ2に引き上げました。大半が札幌での発生であり、私達市民は引き続き密を避け、感染しないよう気を付けなければなりません。しかし国の方では、Go to トラベルやGo to イートキャンペーンを実施中で、また日数制限はありますが、外国人の受入も始まっており、人の動きは活発化しています。いわゆるアクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態です。医療者から見ると、感染を減らすことを考えるとカオスな政策に映りますが、一方で経済活動は命そのものでもあり、舵取りは誰がやっても簡単なものではないでしょう。しかし、日本を含む東アジア諸国の感染者数や死亡者数の増加は欧米に比べると極めて緩徐であり、これまでどおり、一人一人が自分の身を守る意識を持ち続けることが重要です。

 先日、岩見沢の「リトルロックヒルズ」という英国庭園に行ってきました。「風のガーデン」、「うえのファーム」と並ぶ北海道三大英国庭園のうちの一つです。今年はコロナで通年閉園中でしたが、ひょんなことから社長さんが私の先輩であることがわかり、特別に一角をお借りして仲間と演奏させていただきました。ここは大泉洋さん主演の「ぶどうの涙」という映画や、サッポロクラシックビールのCMなどを撮影した場所で、広大な敷地の中にイギリスから輸入した素敵な家屋が建ち並び、のどかな田園風景が再現されています。コロナで日本はおろか北海道から出られない生活が続いておりますが、イギリスやスコットランド、アイルランド民謡などを演奏しながら、ひとときのイギリス小旅行を楽しむことができました。来年は、通常営業される予定とのことですので、皆さんもぜひ一度訪れてみてください。

 秋から冬にかけて、例年通り風邪やインフルエンザ、そして今年はコロナなどの感染症の増加が予想されます。重複感染のリスクを避ける意味でも、インフルエンザワクチンの接種をお勧めしております。定期通院の方の分は確保しておりますので、ご予約の上、お早めに接種されてください。晩秋から冬にかけて、移りゆく景色を楽しみながらお元気でお過ごしください。

 写真は、千歳川のもみじです。まっ赤なもみじが夕陽に照らされ、さらにその朱を増していました。


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| | 01:46 PM | comments (x) | trackback (x) |
10月あいさつ(2020年)
暑い夏が終わったと思ったら、朝夜は冷え込みを感じる様になり、あっと言う間に秋に突入しました。黒岳では日本一早い紅葉が始まり、市街地でも公園の木々や街路樹が一部色づいてきました。

 早いものでコロナとの戦いも半年を超えました。日常生活は激変し、旅行、外食、イベント、会合、会食など、あらゆる機会や人との交流が制限されています。国民の頑張りもあり、日本は今のところ欧米諸国のような爆発的な感染拡大には至っておりません。しかし、一方で制限のかかった生活、つまり自由を制限された社会に、生きにくさを感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、先日、私はとても新鮮な体験をしたのでご紹介したいと思います。

 私はハンマーダルシマーという古典楽器を楽しんでいるのですが、9月に仲間と支笏湖の森の中で、ソーシャルディスタンスを保ちながらセッションをしていた時のことです。遠巻きに観光客と思われる一人の女性がニコニコしながら私達の演奏を楽しんでくれていました。見るとウクレレ持参だったので、お誘いして旅の思い出に一緒に演奏を楽しみました。聞くと、コロナ禍になってからはリモートワークとなり、パソコンさえあれば職場に行く必要がなくなったので、日本全国を旅しながら回っているとのこと。そういう人がいるというのは聞いていましたが、本当にそうしている人に会うのは初めてでした。彼女曰く、もう通勤する必要もなく、ずっと好きな旅を続けて、色々な人に出会うことができるのでとても楽しいと言っておりました。私を含め多くの人には無理な働き方ですが、毎日の通勤とオフィスに縛られた生活から、彼女はまさに解き放たれたのです。こんな働き方はコロナ禍以前から北米では一部普及していたようですが、これまでの日本では考えられなかったことです。自由を制限された一方で、別の自由を得た人もいるわけで、発想の転換によってよりよい生き方を見つけるヒントを得たような気がしました。

 芸能界では痛ましいニュースが続いております。あんなに朗らかで楽しそうに見えた将来ある俳優さん達が、人知れず悩みを抱えていたと思うと本当にやるせない気持ちになります。Withコロナで変貌を遂げた新しい社会で、まだ見えていない新たな自由を見つけることが、私達の生きる活力になるのかもしれません。

 冬に向かい、インフルエンザの季節が近づいて来ました。今年は十分な量のインフルエンザワクチンを確保できましたので、定期通院の患者さん以外にも一般の患者さんにも対応できるようになりました。ご希望の方は受付でご予約いただくようお願い致します。風邪に気を付けながら、美しい紅葉の季節を楽しみましょう。

 写真は、定山渓の白井川です。まもなく渓谷の木々は真っ赤に紅葉し、さらに美しくなることでしょう。


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9月あいさつ(2020年)
 9月になりました。紫陽花やバラも終わりを迎え、暦の上では秋となりました。しかし、季節外れの夏日が続き、夏バテを訴える患者さんも散見されるようになりました。夏バテは、漢方では脾虚(消化機能の衰え)による気虚(気力の低下)と考え、文字通り元気がなくなり、倦怠感、やる気のなさ、夏やせとして症状に現れます。温かく、消化の良い物をとるように心がけて下さい。回復の遅い方は、気虚を補う補気剤を処方しますので、ご相談ください。

 去る8月28日、安倍首相が突然辞意を発表しました。大叔父である佐藤栄作元首相の最長在任記録を塗り替えた直後の辞任でした。理由は持病の潰瘍性大腸炎の悪化によるもので、まさに消化機能障害による気虚により、気力体力の低下を招き、首相の重責を果たせなくなった末の決断だったのでしょう。漢方では、「心身一如」という言葉があります。心と体は一心同体で、心が病めば体が病む、体が病めば心が病む、という考えかたです。潰瘍性大腸炎という難病を抱えながら一国の舵取りをすることは想像を絶する困難だったと思います。第2次政権の功罪は別として、今はゆっくりと心身を休めて病気療養に努めていただきたいと思います。
 安倍首相だけでなく、私達人間は多かれ少なかれ、心や体に病を抱えながら生きています。病んだ心は体を、病んだ体は心を手当すると良くなることがあります。そんなお手伝いを、西洋医学と東洋医学両面からお手伝いできれと考えております。

 コロナ禍で苦しむ中、今年も大型台風が日本列島を襲っています。サンマが1匹1000円以上もする不漁も続いています。天変地異が日本ばかりでなく地球規模で起こっています。地球自体が病んでいて、そこに住む生き物たちにも大きな影響を及ぼしています。困難な時期が続きますが、まずは心身の健康を保ちながら平穏にすごして行きたいものです。

 写真は、レンゲショウマとミツバチくんです。互恵関係が調和を生んでいるのですね。


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