院長あいさつ

1月あいさつ(2024年)
 新年あけましておめでとうございます。令和6年、2024年の幕が開けました。今年の札幌は1月になっても記録的に雪が少なく、除雪の労から解放され過ごしやすい冬になっております。果たしてこのまま楽な冬が続くのか、それとも結局は帳尻を合わせてくるでしょうか。

 私ごとですが、正月は長女の結婚式のためハワイで年越しをしました。久しぶりのハワイでしたが、感じたことがいくつかあったので紹介させていただきます。
 
 ひとつは、日本との深い縁です。今回、改めて多くの日系人とその子孫の方達が暮らしていることを実感しました。日本人と同じ顔をした人たちが英語で話しかけてくるのは何か不思議な感じがしましたが、ところどころに日本語が混じるあたりに親しみを感じました。そもそもホノルル国際空港の名称が、ダニエル・イノウエ国際空港という日系人の名前に変わっているのです。その他にも、出雲大社や平等院があったり、居ながらにして初詣ができてしまう環境は、半分日本なのかと感じてしまうほどでした。
 もう一つは文化の強さについてです。ご存知のように、ハワイはハワイ王国を倒したアメリカが統治しておりますが、観光客をもてなしてくれるのは、欧米の文化ではなく、アロハ〜やマハロ〜といったハワイ語やフラダンス、ハワイ音楽です。同じことが北海道や沖縄でも感じることができます。王国が滅びても、今も生き続け、人々を癒し続ける文化の普遍性を改めて感じました。
 ディナークルーズに参加した時のことです。フロアは世界中から来た人たちでいっぱいでした。周りからは色々な言語が聞こえ、各テーブル皆さん楽しそうに過ごしておりました。私はこの光景を見て、この船は地球の縮図のように感じました。実際の地球も、このクルーズ船のように、お互いを尊重し、調和しながら楽しく過ごせる日が来ないものか、などと夢想しておりました。
 最後に物価の高さです。ABCマートで買い物をしていると、日系のおばちゃん店員が話しかけてきました。「ほら、見てごらんなさい。コーヒー豆が8000円もするのよ。本当に物価が高くて勘弁してほしいわ。今の大統領にしっかりしてもらわないと。」などと、どこの国のおばちゃんも言うことは一緒だなぁと思いつつ聞いておりましたが、感覚として日本の1.5〜2倍です。これにチップが20%くらいかかるので、それはもう高いです。それでも、日本人観光客が沢山いるのです。中国人や韓国人は少数派で、日本人が圧倒的多数です。ハワイは日本人の第2の故郷なのかもしれません。

 元旦から日本は災難に見舞われました。私もハワイでネットニュースを見て愕然としておりました。地震と飛行機事故でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。一方で、全員を脱出させたJALの対応に、国内外から賞賛が集まっております。欧米の航空関係者からは、「やはり日本人はレベルが高すぎる。」と最大限のリスペクトをいただいたそうです。苦難から始まった新年ですが、同時に立ち向かう姿をクルーの皆さんたちが示してくれたのではないでしょうか。今年もよろしくお願いいたします。


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12月あいさつ(2023年)
 寒くなったと思ったらあっという間に師走を迎えました。栄通りの銀杏並木の葉っぱもいつしか枯れ落ちて、道には雪と氷が溶けずに残っています。果たしてこのまま根雪になるのでしょうか、それとも再び記録的な暖かさがもどってくるのでしょうか。

 今年を振り返ると、やはりどうしてもウクライナ戦争のことが思い起こされます。当初ゼレンスキー大統領は国民からも西側諸国からも圧倒的な支持を得ておりましたが、長引く戦線に欧米諸国からは戦争への支援疲れ、厭戦気分が広がりつつあり、また国内では大統領と総司令官の対立も漏れ聞くようになりました。両国はエネルギー資源と農産物の大きな供給国であり、自国にとっても世界にとっても不幸な事態が続いております。それに加え、今年はイスラエルとパレスチナとの間にも戦争が始まってしまいました。こちらは、宗教と人種の争いであり、その因縁は2000年以上前に遡るとも言われ、日本人には想像を絶する憎しみの歴史なのかもしれません。そして、両国の争いは欧米とアラブ諸国の代理戦争でもあり、ひとつ間違えると大惨事を招きかねません。とりわけこの地域で戦争が拡大すると、石油価格はさらに上昇し、日本経済はさらに悪化することでしょう。COP25やダボス会議で地球環境を思いやることも大切ですが、今すぐ罪もない人々の命を救うことの方が大切なのではないでしょうか。

 3月に、ロンドンにオペラ留学している長女のコンサートを見るためにコロナ制限下の日本を出て渡英した時のことです。イギリスは既にコロナは解除され、自由な空気が流れていました。ホテルを出てすぐに真っ赤な2階建のロンドンバスが目に飛び込んできました。それを見た瞬間、涙が滲んできました。この3年間見た風景に色がなかったことに気がついたのです。自由の大切さが身に沁みました。来年は、地球上の全ての人に、鮮やかな色が戻ってきますように。

 インフルエンザの流行が続いております。ワクチンがまだの方はお早めに接種してください。1月からクレジットカード対応の予約システムが始まります。またオンライン診療のシステムも新しくなります。詳しくはホームページに掲載予定ですのでそちらをご覧ください。皆様、良いお年をお迎えください。

 写真は石狩浜のビーチです。雪が降る前日の暖かい日で、夏を思い出すような風景でした。


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11月あいさつ(2023年)
 今年は記録的な暑さだったせいか、11月に入っても暖かい気温が続き、東京では11月の最高気温を100年ぶりに塗り替える夏日があったほどです。そのせいか北海道では過去に記憶がないほどの大量の雪虫が発生し、外を歩くのも大変なほどでした。果たして本当の雪はいつ降るのでしょうか。

 先日ある学会の教育講演で座長を務めた時の話ですが、演者の先生がノーベル賞受賞者の大村智先生とゴルフ仲間で、講演中に紹介されていた「ストックホルムへの廻り道」という本に興味を持ったため読んでみました。というのも私は北里大学出身でありながら、北里柴三郎先生のことも、北里東洋医学研究所のことも、実は大村智先生のことも大して知らなかったため、良い機会と捉えたためです。入学してすぐに驚いたことがあります。大学の玄関すぐ横に北里柴三郎先生の胸像が鎮座していたのですが、ある時その胸像の前を本人と思しき人物が歩いていたのです。「まだ生きている・・!?」と不思議に思いましたが、まもなく歩いていた人物は北里柴三郎先生の孫にあたる当時の学長であったことがわかりました。本当に生き写しでした。
 さて本の感想ですが、最初に印象に残ったのが、先生の奥様との馴れ初めです。奥様は名家出身のご令嬢でしたが、研究者と結婚するのが夢で(そんな女性がいるのですね)、大村先生とのお見合いが組まれました。しかし当時は駆け出しの研究者で給料は安く、義父からは農家出身者では釣り合わないと反対されたようです。奥様は結婚生活の2/3を乳癌との闘病生活を送りながら、生涯大村先生の研究をお支えになりました。大村先生が北里研究所やメディカルセンターや大学の経営に携わって苦労された時や、出身地の山梨大学の学長を依頼された時も、研究者ではなくなりかけた時には、奥様は一貫して先生が研究を続けられるように助言されました。大村先生がノーベル賞を受賞された時、亡くなられた奥様の写真を胸に忍ばされていたとの記述があり、まさに夫婦二人三脚で受賞されたのだと思いました。
 もう一つは、「一期一会」をモットーに、袖が触れ合う仲でも大切にすることを実践されている数々のエピソードです。世界に広がる研究者の人脈のみならず、美術やゴルフ、地縁を大切にする素晴らしい人脈と実行力は、偉業を達成する人はこのような人物なのかと感心するとともに、自分に欠けていることが多すぎて反省するばかりでした。
 
 私は一介の臨床医にすぎませんが、なんとか地域医療に貢献したいと思っております。一方、研究者は臨床をしないかわりに創薬で世界中の患者の治療を目指しています。私は、大村先生の足元にも及びませんが、爪の垢程度、いや先生の発見した放線菌のひとつくらいには世の中の役てればなぁと思いました。もっとも大村先生からは「放線菌の勝ちだな」と言われそうですが。

 今年はインフルエンザの流行が早く、寒くなるとともに患者さんも増えてくると思われます。今のうちにワクチンを済ませて冬に備えましょう。ご希望の方は受付でご予約を承っておりますのでお問い合わせください。ちなみにインフルエンワクチンは北里研究所が開発・製造した代表的な創薬です。

 写真はみつば公園の紅葉です。我らがみつば町内会にこんなに美しい紅葉があって幸せですね。


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10月あいさつ(2023年)
 暑い夏が終わったと思ったらいきなり肌寒くなり夜には暖房を入れたくなるほど寒い日も見られるようになりました。それに伴い街路樹や森の木々も徐々に黄色と紅色に染まり始め美しい紅葉のシーズンを迎えつつあります。当クリニックのデイサービスでは紅葉狩りのレクレーションを楽しみに計画しているようです。

 今回はIT化、自動化について述べてみたいと思います。IT化の遅れが言われて久しい日本ですが、3月のイギリス訪問ではそれを実感しました。まず支払いは現金を使うことはなく全てクレジットカードかオンライン決算で、レストランやホテルやイベント、電車の予約に至るまで、全てスマホで完結、紙のチケットを拝むことはついぞありませんでした。他の国ではどうなっているかはわかりませんが、コロナ前に行ったオーストラリアでは、店の人と話していたら、中国人は全てスマホかカードでの支払いでハイテクだと言っていました。韓国では、日本のマイナンバーや免許証に該当するものは、全てスマホに入っているそうで、日本より30年進んでいると言われています。かつてはハイテク国家と言われて鼻高だった日本ですが、今や周回遅れのノロマなカメになってしまいました。

 しかしそんな日本でも、徐々に進化を実感する出来事がありました。友人と中華レストランに行ったところ、なんとロボットが料理を運んできたのです。ちょっとこぼしていたのはご愛嬌ですが、料理をとるとそそくさと店の奥に帰って行きました。この他にも注文は自分でタッチパネルという店が一般化してきましたし、レンタカーもスマホで予約、決算や面倒な保険や免責の同意も事前に行い、店に着いたら即出発できました。あるキャンプ場では、予約と決算はスマホのみ、電話番号の記載なく、客への対応は一切なくして、場内のメンテナンスに専念するという斬新なスタイルでした。
 こうしたことは5年前までには考えられなかったはずで、深刻化する人手不足にコロナ禍の非接触のライフスタイルが拍車をかけた結果でしょうか。当クリニックでも、かねてから患者さんからクレジットカードやバーコード決算のご要望をいただき、時代遅れのそしりを逃れられない現状でした。しかし、当クリニックでもついに令和6年1月から予約と決算がスマホやパソコンで完結するシステムが稼働します。事前にご予約をいただくと来院時の受付も簡略化され、診察後はこれまでの窓口での支払い工程がなくなり、待ち時間が短縮されます。詳しくは、受付でバーコード付き資料をお配りしておりますのでご覧ください。

 今年は早くもインフルエンザが散見され、コロナと同時流行の様相を呈しております。どちらの感染かは、検査をするとわかりますので、ご希望の方はお問い合わせください。美しい秋の紅葉を、健やかにお楽しみください。

 写真は伊達市大滝地区の三階滝です。うっすらと紅葉が始まっていて綺麗でした。


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9月あいさつ(2023年)
 9月になりました。過去最高に暑かった夏も、ようやくピークを過ぎて夜の寝苦しさからも解放されつつあります。今年は熱中症の患者さんが過去に例を見ないほど受診され、本当に異常な夏でした。夏痩せ、夏バテで疲れた胃腸の回復に努めながら食欲の秋に備えましょう。

 今月も日本のスポーツ界でうれしいことがありました。日本男子バスケットが48年ぶりに自力でオリンピック出場という快挙を成し遂げました。出場が決まる最終試合のカーボベルデ戦を第3クオーターから見ましたが、20点近くの差をつけていて、これはオリンピック決まり!とばかりにウキウキして観戦していました。ところが、第4クオーターに入り、日本のシュートが全く入りません。気がつくと残り2分を残し、あっという間に3点差くらいまで詰め寄られているではありませんか。これは最悪のシナリオか・・・とハラハラドキドキしながら見ていると、最後になんとかポイントを決めて辛くも逃げ切り勝利を掴むことができました。
 バスケットといえば、日本でも学校の体育で広く行われるなど認知度の高いスポーツですが、残念ながら世界に比べて身長のハンデがあり、望みの薄いスポーツでは・・・などと思っていましたが、出場国中一番の低身長でありながらのアジア1位通過は立派と言うしかありません。女子バスケを東京五輪銀メダルに導いた実績のある名将トム・ホーバス監督の力量はもちろんですが、代表の中心的存在である世界最高峰のNBAリーグで活躍する渡邊雄太選手の存在が大きかったのではないでしょうか。日本人がNBAプレーヤーになるなんてかつては想像もできなかったことです。そして先月も書きましたが、この渡邊選手も、野球の大谷選手、ボクシングの井上選手、フィギュアスケートの羽生選手とほぼ同い年なのです。この世代はあらゆるスポーツに名選手を輩出しており、本当に不思議なことです。残念なことに、大谷選手は、再び右肘靱帯を痛めてしまいましたが、打撃の方では相変わらず快進撃を続けて、日本に朗報をもたらし続けてくれています。私は、大谷選手はいつか左腕で投げ始めるのではないかとひそかに期待しておりますが、さすがにそれは贅沢な夢というものですね。

 先日千歳川をカヌーで下っていると、色鮮やかな紅葉がポツリポツリと見受けられました。そして早くも鮭も遡上しており、夏は暑くても、地球の営みはいつも通りなんだなぁと実感させられました。
 季節の変わり目は何かと体調を崩すことが多くなりますが、体温調節、そして感染予防に努めながら、健やかに北海道の秋を楽しみましょう。

 写真は、美国の積丹ブルーと宝島です。カヤックの上から撮影しました。


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8月あいさつ(2023年)
8月になりました。北海道とは思えない30度越えの猛暑日が連日続いております。心配していた通り、例年より多くの熱中症患者さんが来院されております。天気予報を見ると、月末まで30度前後の気温が続くようなので、引き続き警戒が必要です。

 今月は2人のスーパーマンについて書きたいと思います。
 一人は、これまでも書きましたがメジャーリーグの大谷翔平選手です。投手でありながら、40本のホームランを打ち、尚且つ三冠王を狙える位置にあるというとんでもない成績をマークしています。最近は大谷選手のホームランを恐れ、対戦相手から申告敬遠されることも増え、がっかりしているファンも多いことと思います。日本では、あのバース選手が王選手のホームラン記録を抜きそうな時に、敬遠攻めを受けていたのを思い出しますが、まさか日本人がメジャーリーグで同じ目に遭う日が来るとは思いませんでした。毎朝、大谷選手のホームランの吉報が日本を元気にしていますね。大変なスーパーマンです。

 二人目は、ボクシングの世界チャンピオン、井上尚弥選手です。実は私は40年来のボクシングファンで、ボクシングには一家言持っていると自負しています。井上選手は先日の試合で4階級制覇を果たしましたが、記録以上にこれまでの対戦相手と試合内容が凄すぎます。ボクシングは階級を上げると、体格のハンデがあるため、徐々にかつてのパフォーマンスを発揮できなくなるものですが、井上選手に関しては、全ての階級で、最強王者を圧倒した上でKOし続けています。私は、これまで日本人の史上最高は、世界に7人しかいない時代に2階級を制覇した(敵地での不当判定がなければ事実上3階級制覇)、ファイティング原田さんだと思っておりましたが、打たせずに相手をKOする技術、実績を考えると、井上こそ日本史上最高のボクサーだと感じています。事実、海外でも、現在の全階級の世界チャンピオンの中でも最高のボクサーとの評価を得ています。ひょっとすると世界史上でも最高のボクサーの一人になるかもしれません。こんなスーパーマンはもう2度と出てこないのではないでしょうか。

 くしくもこの2人のスーパーマンは30歳前後で同世代です。そういえばあの羽生結弦さんも同世代でした。少子化でこんなに子供が減っているにも関わらず、稀代のスーパーマンが日本に複数誕生しているなんて不思議に思います。日本を元気にしてくれるために出現したのでしょうか。

 物価も上がり、気温も上がり、大変な時期が続きますが、暑さに負けず、スーパーマンに元気をもらいながら、暑い夏を乗り越えましょう。体調不良の時は、お気軽にご相談ください。

 写真は積丹岬の「積丹ブルー」です。まるで南国のようですね。


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7月あいさつ(2023年)
7月になりいよいよ夏の到来です。カヌーをしていると、森の緑がいっそう鮮やかとなり、また川や湖の色も綺麗なブルーが際立ってくるのがわかります。これから更に暑くなると、海や川へと涼を求めて行きたくなりますね。

 円安が進み物価や燃料代が上がっているのに給料が上がらず、災害が続く日本の世相を払拭するかのように、今年もアメリカから毎朝のように大谷翔平選手の明るいニュースが舞い込んできます。投げては7勝、打ってはホームラン31本と断トツ1位、打点68で1位、打率3割超えとまさかの3冠王があり得る事態となっています。約10年前に日本の最強打者、松井秀喜が海を渡りましたが、今回は、人間の野球に一人スーパーマンが混じっているかのような大活躍です。この活躍を見て私は2つのことを感じました。

 高校野球まではエースで4番という選手は沢山います。しかしプロに入るとどちらかに専念するのが通例でした。かつてイチローや新庄がピッチャーをやった時、多くのプロ野球の重鎮や解説者から袋叩きにあいました。しかし、今ではネクスト大谷の登場が期待されるほどです。何が言いたいかというと、野球に限らず、私達が無理だ、それをしてはダメだ、と考えていることは思い込みに過ぎず、実は大きな可能性を秘めているのではないか、ということです。自分だけの二刀流、三刀流をみつけるのも面白いかも知れませんね。私は三等流にならないように気を付けたいと思います。

 もうひとつは大谷のホームランが直撃する外野席に客が少ないことです。テレビでも取り上げられていましたが、今やアメリカでは野球の人気が凋落し、バスケットやアメフト、更にはサッカー人気にも押されて7番手くらいの人気だそうです。このため、メジャーリーグは様々な対策を考えているようですが、そんな時に日本からスーパーマンが現れて、大谷は日本だけでなくアメリカをも救おうとしているようです。日本人の末席に座っていて良かったなと思いました。

 暑くなると心配なのが熱中症です。暑くても寒くても大変な地球ですが、暑さに負けないよう、水分をとりながら、できるだけ涼しい場所と時間を持つよう心がけて、北海道の夏を健やかにお過ごしください。

 写真は十勝清水町の放牧牧場です。いかにも北海道らしい写真が撮れました。


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6月あいさつ(2023年)
6月になりました。ライラックも盛りを過ぎ、いよいよ初夏の訪れ・・と行きたい所ですが、気温がなかなか上がらず、夜にはストーブを点けたくなるような寒さが続いております。花冷えが遅れて来たのでしょうか?

 今回は、世界を驚かせた2人の日本人について述べたいと思います。

 1人目は、南アフリカで行われた世界卓球女子で、早田ひな選手が、準々決勝で中国選手を破り、見事銅メダルを獲得しました。中国選手を破ってのメダル獲得は、実に58年ぶりの快挙だそうです。試合は7セットマッチで、お互いに3セットずつを取り合い、最終第7セットを迎えました。早田選手は先行したものの逆転され、10-8とマッチポイントを握られます。しかしなんとかデュースに持ち込みます。ここからは二本先行したほうが勝ちになります。ここでも中国選手が先行し、実に7回ものマッチポイントを握られますが、必死の攻防で凌ぎます。そして早田選手が3回目のマッチポイントを獲得した時、壮絶な撃ち合いの末に二本を獲得し、死闘に終止符を打ちました。この試合について、個人的に親交のある元全日本女子監督の近藤欽司さん(現サンリツ総監督)はこうお話しされていました。「早田さんは、毎朝納豆を食べて粘り強い食事のようで、最後の二本をしっかりと取り切りました。これが本当の二本人です。皆さんも頑張って立派な二本人になってください。」といつもの名調子でした。

 2人目は、お笑い芸人の、とにかく明るい安村さんです。日本では一発屋として記憶される中堅芸人ですが、イギリスの世界的オーディション番組のブリテンゴットタレントで大旋風を起こしました。私は彼の活躍に2つの驚きを感じました。ひとつは、英語が拙いに関わらず、審査員と観客のハートをガッチリ掴んだこと、もうひとつは特に欧米ではNGと思われた裸芸が受けた、ということです。このオーディションの優勝者は、ロイヤルファミリーの前で演技を披露することになっており、安村さんもそれを目指して渡英しました。しかし、日本で言えばパンツ一丁で天皇陛下の前で演技をするのと同じことなので、それが理由かどうかはわかりませが、惜しくも優勝を逃しました。しかし、これを見たほとんどの人は、ロイヤルファミリーの御前を裸で躍動する安村さんを想像するに違いなく、ロイヤルファミリーを見るたびに、パンツ一丁の日本人を思い起こすことになるでしょう。
 審査員問題に揺れる日本のお笑い界ですが、その答えも安村さんが示したような気がしました。

 連日の寒さと台風による気圧の変化のせいか、風邪をひいたり体調を崩す方が見られます。風邪症状がある場合は早めの受診と治療を、そして気象病には漢方が効く場合があるので、お気軽にご相談ください。

 写真は、お隣さんの敷地に飛来したクマゲラです。住宅地への特別天然記念物の登場に驚きました。


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| | 11:46 AM | comments (x) | trackback (x) |
5月あいさつ(2023年)
 ゴールデンウィークが終わり5月になりました。今年は色々な花の開花が早く、桜は早くも八重桜が満開、同時にライラックまで咲き始めています。早送りの開花ショーでまさに百花繚乱の年となりました。

 日本中を熱狂させた野球のWBCが終わり、日本のプロ野球が始まりました。北海道日本ハムは、新天地エスコンフィールドへ移転し、素晴らしいボールパークで新たなスタートを切っております。成績はなかなか厳しい状況ですが、日本随一の野球テーマパークは今後の日本野球の新しいモデルになるのではないでしょうか。札幌市民としては、札幌ドームの行く末が気になりつつ、一抹の寂しさを感じますが、新たな船出を応援したいと思います。

 先月の挨拶でロンドン旅行について書いたところ、患者さん達から、「1ヶ月滞在したことがある」「娘が留学していて訪れたことがある」「50年前に行ったが、掲示された写真をみたら全然変わっていなかった」「私の叔父が行った時代は船で渡航していた」などなど大きな反響を頂きました。皆さん異口同音に仰っていたのは、「とても良いところだった」ということです。私もそう感じましたが、どうやらイギリスは日本人の性に合っているのかもしれません。折しもウェストミンスター寺院で、チャールズ新国王の戴冠式がありました。映像を見ながら、国王はあそこに座るんだ!などと思いつつ、懐かしい思いで見ておりました。

 ゴールデンウィークはキャンプに行ってきました。最近はキャンプブームで、そもそもキャンプ場を予約することすら難しくなってきています。北海道のこの時期はまだ気温が低く、特に夜は震えるような寒さですが、皆さん物好きだなぁなどと思いつつ、たき火に当たりながら寒い夜を過ごしました。

 花粉症が猛威を振るった今年ですが、ようやく終わりに近づいています。しかし、冷たい風の続く日々で、風邪の患者さんが増えています。コロナは5類となりましたが、引き続き感染予防に努めながら、爽やかな北海道の春を楽しみましょう。

 写真は百合が原公園の満開のチューリップです。


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4月あいさつ(2023年)
 昨年の大雪の悪夢とは打って変わって、今年は雪が少ない上に、みつば町内会は排雪の順番が早く、例年になく早い雪解けとなりました。春の訪れも早く、スノードロップやクロッカスがいち早く顔を出して楽しませてくれています。しかし、同時に花粉の飛散も始まり、アレルギー症状を訴える患者さんが増えております。

 3月は1週間ほどのお休みをいただきました。私の娘がロンドンに留学しており、大学のイベントに参加するために渡英しました。コロナ明けの久しぶりの海外旅行で、しかもロシア上空が飛べないため、ソ連時代と同じ、アラスカ経由の航路でした。アラスカ上空では幸運にも見事なオーロラを見ることができました。ロンドンに着いて翌朝ホテルから出た瞬間、真っ赤な2階建てのロンドンバスが目に飛び込んできました。そしてノーマスクです。得も言われぬ自由を感じ、これまでどれだけ抑圧されてきたのかに気がつきました。ロンドンの人は皆、親切で礼儀正しく、社会に規律と安定を感じました。治安も良く、外国に来てこれほど安全を感じた国はありませんでした。女性陣はアフタヌーンティーとショッピングなので、私はほとんどが単独行動でした。ブライトンという港町に行き、サッカー日本代表の三苫の試合を見に行きました。FAカップという世界最古のカップ戦で、三苫も点数を決めて5-0で勝利、本場の最高の雰囲気を味わうことができました。終了後スタジアムのスポーツバーに行ったところ、地元民ばかりで最初はジロジロ見られましたが、色々話すうちに友達ができました。FAカップ決勝はサッカーの聖地ウェンブリースタジアムだぜ!というので、翌日はウェンブリースタジアムに言ってツアーに参加しました。FAカップのレプリカを掲げたり、ドレッシングルームやミックスゾーン、インタビュールームを見たり、入場するシーンまで再現してくれて、ピッチに入った瞬間は鳥肌が立ちました。長い通路には歴史的な写真がたくさん展示されていました。その中で唯一の日本人の写真を見つけることができました。サッカーなでしこジャパンです。W杯決勝を行ったのがウェンブリースタジアムだったのです。とても誇らしい気持ちになりました。他にも、定番のストーンヘンジやコッツウォルズ、バースなどにも行きましたが、詳しくは写真でご紹介したいと思います。とても印象深い国で、何度でも行きたいと思いました。

 さて、日本でもマスクの義務化が解除されました。帰国後すぐに回転寿司に入りましたが、板前さんたちはノーマスクで握っていました。人混み以外ではマスクを外す人も徐々に見受けられ、徐々にではありますが、コロナ前に戻りつつあります。私たちも自由を感じつつも、要所で気をつけながら、待ちに待った春を楽しみたいですね。花粉症の患者さんが増えてきております。早めの抗アレルギー剤の服用や点眼、点鼻が有効ですので、お気軽にご相談ください。

 写真はコッツウォルズの桜です。桜はどの国にも合いますね。


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