院長あいさつ

 

9月あいさつ(2019年)
 暑かった8月が終わり、涼しくなると思いきや、9月の北海道の最高気温を塗り替える日々が続いております。それをもたらしたのは9日に関東に上陸した台風15号でした。

 テレビでは、水没する町、多数の太陽光パネルが変形して燃え上がる模様、羽田空港駐車場の足場の大規模な崩落、陸の孤島と化し大混雑の成田空港、倒れたゴルフ練習場の鉄塔の下敷きに無残にも押しつぶされた家々が映し出されています。心配になり、千葉の友人に電話したところ、停電で夜も暗く、蒸し暑く、電動シャッターも開かないので車も出せず、信号は半分以上消えて、道路も複数の倒木で寸断され、交通機関も動かないので、やることがなく、呆然と家にいるだけ、とのことでした。当然多数の医療機関も稼働できず、多くの患者さん達が困っておられるのではないかと心配されます。まさに、昨年の北海道が見舞われた災害と同じ状況が千葉県を中心に起こっているのです。そして、ちょっと前にはカリブ海からフロリダを襲った最強ハリケーン「ドリアン」が、世界的リゾートのバハマに壊滅的な被害をもたらしました。その被害額は7000億円以上だそうです。こうした自然災害は、いまや日本だけではなく世界各地で毎年のように起きており、さらにその威力や規模が年々増している印象を受けます。地球温暖化との関連を指摘する声もありますが、科学的に原因を解明できる日は来るのでしょうか。「ノアの方舟」が現実にならないことを切に願います。

 先週、千葉県から北海道各地でサーフィンをしながら車中泊している同年代の方と知り合いになりました。彼は昨年の胆振日高沖地震の時にも北海道、しかも浜厚真にいましたが、地震にも停電にもしばらくは気がつかなかったというのです。何故かと問うと、車で寝ていたので地震に気がつかず、電気も車の電気だけでの生活なので、ややしばらくしてからSNSで知ったとのことでした。情報から取り残されるのは困りますが、私はこうした生活もある意味リスク回避になるんだなあ、と妙に感心したものです。そして彼は、今ごろ千葉県に着いた頃でしょうか。彼の安全と千葉県の1日も早い復興を願っております。

 秋は、アレルギーと風邪の季節です。急激な気候と気温の変化で体調を崩しやすい時期ですので、十分な休息を取りながら、鮮やかな紅葉が始まるのを楽しみに、元気で過ごしましょう。

 写真は、支笏湖と風不死岳、樽前山です。湖面に映る様は、絵画のような美しさです。


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