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院長あいさつ

 

3月あいさつ(2022年)
 3月になりました。今年は例年にないほどの大雪で、除雪が大変な年でした。道路脇には未だ大きな雪山が残され、路面も凸凹で車の往来に支障を来しています。先日の大雪ではみつば町内会の住宅街が雪で埋め尽くされ、車走行が不能となり徒歩で往診に行きました。こんなことは、私が往診を始めて20年来初めてのことです。もう大雪のおかわりはご勘弁いただき、そろそろ春の息吹を感じたいところです。

オリンピックが終わりパラリンピックが始まっています。オリパラは本来は平和の祭典であって、せめて開催期間中は戦争を避けようというのが人類の智恵でした。ところが、ソチ五輪の後にクリミア侵攻、今回はオリンピック終了後にウクライナ侵攻、パラリンピック開催中にも続いています。まるでオリンピックが戦争の号砲になっているかのようです。

 オリパラの、選手の歓喜の笑顔とウクライナの人々の悲嘆にくれる顔を見て、知人で絵本作家の、たさきあやこさんの『にんげんのお花』を思い出しました。本の中で、子供が野菜が実を付ける前に咲かせる色々な花を見て驚いたり不思議に思ったりします。そして、ふとお母さんに「ねえ、にんげんのお花ってなに?」と聞きます。お母さんはしばらく考えてから「笑顔だと思うな」と応えて、2人で笑顔のお花を咲かせるという物語です。私はこの絵本を読んで、なんて素敵なお話しなんだろうと思いました。そして、オリパラで輝くたくさんのお花達を見て感動していました。ところが、ほぼ同じ時期のウクライナでは、幼い子供が亡くなり悲嘆にくれる母親や、砲撃で崩れかけた大きな高架の下で避難する無数の人の顔、顔、顔・・・同じ人間としても、医療者としても、見ていて胸が張り裂けそうです。

 花を咲かせるには、土を耕し、肥料を与え、太陽の光と水が必要です。しかし人間に対しては、さらに愛が必要となるでしょう。長い年月を必要とされるかもしれませんが、いつかウクライナでも、再び「にんげんのお花」が沢山咲くことを願わずにはいられません。

ごう内科では、これまでも皆様の善意を、難民への募金として国連UNHCR協会へ届けて参りました。現在150万人を超えるウクライナの人達が、難民として隣国のポーランドなどで避難生活を送っております。ひとりでも多くの人に、暖かい食べ物と毛布を送り届け、少しでも笑顔になっていただくために、引き続き皆様の愛を届けていきたいと思います。

 春はすぐそこに来ています。コロナ、自然災害、戦争と災難が続きますが、明けない夜はなく、終わらない冬もありません。引き続き、風邪に気を付けながら、近づく春を楽しみにしながら、健やかにお過ごし下さい。

 写真は、支笏湖丸駒温泉近くの森にいたエゾシカの親子です。


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