院長あいさつ

 

9月あいさつ(2021年)
 オリンピック・パラリンピックの熱狂が終わり、日本は夢の跡です。季節は、北海道らしい爽やかな風にコスモスが揺れ、一気に秋めいてきました。一方で私達はコロナに揺れる毎日を過ごしています。果たして終わりはいつ訪れるのでしょう?

 そんな中、先日管総理大臣は次期総裁選に立候補しないことを発表しました。管政権の評価は様々ですが、殊コロナに関しては概ね厳しいようです。水際対策の甘さ、PCR態勢の不備、ワクチンの出遅れ、病床の不足など、一貫して予防〜診断〜治療の全ての段段階で不十分であったことは否めません。しかし一つだけ、ワクチン1日100万人の目標を達成したのは、管総理の功績ではないでしょうか。途中で弾切れにはなったものの、リーダーの発する言葉の威力を見た思いでした。未知のウィルスに、日本ばかりではなく世界中の人々が不安に揺れています。戦後、これほどまでに人心が乱れている時代はなかったと思います。こういった混沌とした時代だからこそ、一筋の灯りをともし、国民を励ます言葉を持ったリーダーが必要なのではないでしょうか。「思考は現実化する」とナポレオン・ヒルは言いました。また日本には古来から「言霊」という言葉があります。しかし現代日本ではテレビ以外にも、インターネットやSNSなど、多くの思考や言霊がはん濫しております。そんな混沌とした情報の中から、正しい情報を見つけ、正しい言葉で希望を引き寄せる社会になることを願っております。

 ワクチンの接種率が、1回接種で60%、2回接種で50%を超えました。2回接種が60%を超えると集団免疫が成立すると言われていました。しかし、相次ぐ変異株の出現で、3回目の「ブースター」の必要性がクローズアップされ、見通しが変わりつつあります。ただ、2回接種による重症化予防効果はてきめんで、死亡者数の大幅な減少が続いております。ワクチン接種者の感染を「ブレークスルー感染」と業業しく呼びますが、実はそれはインフルエンザなどの感染症でも普通に起こることで、重症化を防止できることこそが、何よりの明るい光、管総理の置き土産なのかもしれません。

 当クリニックでは、全てのかかりつけ患者さんへのコロナワクチン接種を完了しつつあります。まだ接種が済んでない方はお早めにご予約ください。11月からは例年通りインフルエンザワクチンを行う予定です。

 写真は、島武意海岸でシーカヤックから撮影した積丹ブルーです。天国のような絶景でした。

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