院長あいさつ

 

9月あいさつ(2020年)
 9月になりました。紫陽花やバラも終わりを迎え、暦の上では秋となりました。しかし、季節外れの夏日が続き、夏バテを訴える患者さんも散見されるようになりました。夏バテは、漢方では脾虚(消化機能の衰え)による気虚(気力の低下)と考え、文字通り元気がなくなり、倦怠感、やる気のなさ、夏やせとして症状に現れます。温かく、消化の良い物をとるように心がけて下さい。回復の遅い方は、気虚を補う補気剤を処方しますので、ご相談ください。

 去る8月28日、安倍首相が突然辞意を発表しました。大叔父である佐藤栄作元首相の最長在任記録を塗り替えた直後の辞任でした。理由は持病の潰瘍性大腸炎の悪化によるもので、まさに消化機能障害による気虚により、気力体力の低下を招き、首相の重責を果たせなくなった末の決断だったのでしょう。漢方では、「心身一如」という言葉があります。心と体は一心同体で、心が病めば体が病む、体が病めば心が病む、という考えかたです。潰瘍性大腸炎という難病を抱えながら一国の舵取りをすることは想像を絶する困難だったと思います。第2次政権の功罪は別として、今はゆっくりと心身を休めて病気療養に努めていただきたいと思います。
 安倍首相だけでなく、私達人間は多かれ少なかれ、心や体に病を抱えながら生きています。病んだ心は体を、病んだ体は心を手当すると良くなることがあります。そんなお手伝いを、西洋医学と東洋医学両面からお手伝いできれと考えております。

 コロナ禍で苦しむ中、今年も大型台風が日本列島を襲っています。サンマが1匹1000円以上もする不漁も続いています。天変地異が日本ばかりでなく地球規模で起こっています。地球自体が病んでいて、そこに住む生き物たちにも大きな影響を及ぼしています。困難な時期が続きますが、まずは心身の健康を保ちながら平穏にすごして行きたいものです。

 写真は、レンゲショウマとミツバチくんです。互恵関係が調和を生んでいるのですね。


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