院長あいさつ

 

8月あいさつ(2019年)
 8月になりました。寒い7月とは打って変わり、一気に30度を超える日が1週間以上続きました。夜も寝苦しく、今年は夏バテの患者さんだけでなく、熱中症患者さんが続出しました。いったい地球の気候はどうなってしまったのでしょうか?

 どうなってしまったのかと思うのは気候だけではありません。国と国の関係も近頃はおかしなことになってきています。せっかくのお隣同士、ご近所さんとうまくいっていません。理由は領土問題、歴史問題、貿易問題と様々です。ネットでは様々な意見が載っていますが、中には目を覆わんばかりの罵詈雑言、果ては国交断絶を叫ぶようなコメントも散見されます。かくいう私も、相手国の理不尽な対応に辟易することもあります。しかし、こうしたネット上だけでヒートアップしていくことに違和感を感じてもいます。
 というのも、最近某観光地で楽器の演奏をしていると、実に色々な国の人たちと話しをする機会があります。その中には日本との歴史問題、領土問題、政治問題を抱えている国々の方も多くいらっしゃいます。私も当初は身構えながら話していましたが、わかったことは、皆さん同じ普通の人間だということです。何の悪意もなく、私の演奏する音楽を共に楽しんで、互いの良き日を願う善良な人達です。だからと言って、相手に甘くしても良い、ということを言いたいのではありません。あらゆる交流をシャットアウトし、相手の顔がますます見えなくなってくることは、互いに得策ではないのではないかと思うのです。相手の顔の見えない、ネットやメディアの上だけで、集団でヒートアップしていくという状況が続くとどうなるのでしょうか。お互いの主張を戦わせていくのは大事ですし、必要な事だと思います。しかし一方では、違うチャンネル、例えば、音楽やスポーツといった文化交流は、政治とは別に続けることは大事ではないでしょうか。顔の見えない関係が、いつしか相手を鬼畜米英にまで仕立て上げ、不幸な戦いへの道をたどる、というデジャヴゥは見たくありません。戦い終わってから、やっぱり相手も同じ人間だったと気がつくのでは遅いのです。くしくも来年は東京でオリンピックがあります。平和の祭典の意味を、今一度噛みしめたいところです。

 女子プロゴルフの渋野日向子選手が、笑顔で軽々と全英オープン優勝のプレッシャーを乗り越えました。海外の人も彼女の笑顔に魅了されたようです。こうした文化を通した笑顔の交流こそが、人々の心に平和をもたらすのではないでしょうか。
 
 暑さも一段落したと思ったら、今度は台風がやってきます。最近の台風は、威力がすさまじく、北海道も大きな被害を受けるようになりました。自然の変化には十分注意し、元気で夏を過ごしましょう。


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