院長あいさつ

 

8月あいさつ(2022年)
 真夏の8月になりました。ラベンダーもピークを過ぎ、街は紫陽花で彩られています。お盆を控え、夏本番の筈なのですが、今年は意外にも過ごしやすい日が続いております。北海道の夏は7月初旬で終わってしまったのでしょうか?

 夏といえば、私にとってはカヌーシーズン本番なのですが、特に川でカヌーをする時に注意することがいくつかあります。それは危険な場所には一人では行かない、転覆した時のセルフレスキューの習得維持、などが挙げられます。ところが、最近はもう一つのリスクマネジメントが増えました。それは「ヒグマ」です。皆さんご承知の通り、昨今は札幌の至る所で頻繁にヒグマが目撃されています。つい先日は、高速道路にも親子熊が現れて騒ぎになりました。中でも、私が住む南区はヒグマのメッカで、ほぼ連日のようにヒグマが出没しています。もはや近所の公園を散歩する時も警戒しなくてはなりません。ですので、定山渓でカヌーをする時は、より細心の注意と準備が必要となります。クマ避けの鈴は3つ持ち、かつ大音量の電子ブザーを時折鳴らしてクマに自分の存在を知らせます。それでも最悪、出会ってしまったらどうすればよいのでしょうか?

 一般的には背中を向けずに、対峙しながらゆっくりと後ずさりする、とあります。しかしそれでも向かってきたらどうすればよいでしょうか?などということを真剣に考えるようになり、高価なのでずっと迷っていたクマ避けのスプレーをついに購入しました。これで気持ちが幾分楽になったのですが、それでも格闘になったらどうすれば良いのでしょうか?身近にまたぎの子供として熊肉を食べながら育った方がいるので聞いてみたところ、彼は自信満々にこのように教えてくれました。まずは熊の懐に入ること、それにより2つの良いことがあるそうです。一つは、懐に入ってしまうと熊の腕の可動域の問題で意外と安全らしいこと、もう一つは接近すると熊の急所を攻撃できること、だそうです。しかし、接近した時に熊に頭をかじられることはないのか、という素朴な疑問が浮かんだため聞いてみると、こうした答えが返ってきました。「かじられるかもね」。

 コロナ禍も第7波を迎え、感染者数が史上最高になっております。一方で、重症化率や死亡率は低下しており、徐々に毒性は弱まってきているようです。これまで通り3密を避けて、うがい、手洗い、手の消毒を続け、クマにも気を付けながら、北海道の爽やかな夏を楽しみましょう。

 写真は、鮮やかな積丹ブルーの海です。少し沖合を泳いでいるカップルがいて、とても気持ちよさそうでした。


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