院長あいさつ

11月あいさつ(2024年)
 11月に入り急に気温が下がり、ついに初雪が降りました。タイヤ交換が間に合わず、各地で事故もあったようで、慌てた方も多かったと思います。その後はいつも通り溶けましたが、これを繰り返して本格的な冬が到来する時期になりました。

 先日、日本卓球リーグ札幌大会が北ガスアリーナで行われ、懇意にしていただいている元全日本女子チーム監督で現在はサンリツ卓球部の近藤欽司総監督と再会しました。8年前にオペラ歌手をやっている私の長女が、東京で「音で奏でる卓球」というイベントに参加させていただいたのがご縁です。当時全日本タブルスチャンピオンとして参加されていたのが現在のサンリツ監督の天野優さんで、8年ぶりに再会しました。現在はご結婚されご主人の軽部隆介さんとともにチームを率いておられます。軽部さんはついこの間まで引退された石川佳純さんの専属コーチをされていた方で、皆さんから色々貴重なお話を聞かせていただけました。私も仕事の合間にサンリツチームを応援に行き、惜しくも2位になりましたが12月のファイナルステージへ進出を決めて3年ぶりの優勝を狙います。

 彼らとの話で印象的だったことが2つあります。ひとつは、世界クラスの選手になると、命懸けの戦いなのだそうです。そういった厳しさを知っているので、自分たちの子供にやらせるのは躊躇があるとのことでした。それを聞いて早田ひなさんがオリンピック後のインタビューで、今どこに行きたいですか?の質問に、まさに命懸けで戦った特攻隊記念館に行きたい、と答えた理由がわかった気がしました。
 もうひとつは、近藤総監督が私の所属する卓球チームをご指導くださり、その後の懇親会でこのように述べられました。近藤監督は一日三善を実践されており、一善目は毎日バスの運転手さんに「ありがとうございます!」と言うこと、二善目は、電車に乗る時は入口付近に座り、お年寄りが乗ってきたら待ってましたとばかりに席を立つこと、ちなみに近藤監督は82歳なので、皆さん笑いを堪えるのがやっとでした。三善目は、皆がクスっと笑うようなジョークを言うこと、試合中はゲームなんか見ないで、選手が帰ってきたらどうやって笑わそうか考えていましたと仰ってまた爆笑でした。見習いたいと思える存在がいることのありがたさをつくづく感じました。

 寒くなり徐々に風邪の患者さんが増えてきております。コロナ感染症も続いておりますので、風邪症状があり、ご心配な方はコロナおよびインフルエンザの迅速検査ができますのでご相談ください。暖かくしてお元気でお過ごしください。

 写真は平岡樹芸センターの紅葉です。


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| | 02:37 PM | comments (x) | trackback (x) |
10月あいさつ(2024年)
 10月になり、暑かった夏が過ぎ去り、肌寒い日が増えてきました。山の木々も色づき始め、いよいよ秋が始まろうとしています。

 9月初めに家族の関係でドイツに行ってきました。ドイツに着いて驚いたのは、日本好きの人が多いことです。飛行機を降りて歩いていると、入国審査の案内で立っていた若い女性にいきなり「どっから来たの?」と問われ、「日本から」というと「やったー!今日本語言うから待って。えーと・・・」。しかしついに出てこなかったので「おはようございます」と言うと「それそれ!」と嬉しそうに答えてくれました。身体検査のブースでは、若い男性がずっと話しかけてきて「俺、日本大好き」を繰り返してなかなか行かせてくれませんでした。後に、現地の日本人に聞くと、日本人は大人気で、会う人毎に絡まれるので大変だと言っていました。どうやら日本のアニメが原因のようですが、それと同時に日本人の正直で誠実な国民性も関係しているようです。

 ベルリンでは音楽つながりの現地在住の方に3日間もお世話になり、観光やビアガーデンに連れて行ってもらったり、パートナーのパン職人の方が焼いたスイスパンをいただいたり、ドイツビールや料理を堪能しました。
 滞在中、うっかり常備薬の漢方薬を忘れてしまったため、ベルリンで漢方薬局を探して訪れてみました。予想通り粉のエキス剤がなかったため、漢字で生薬とグラム数を書いたところ、中国人のせいか「わかるよ」と言ってくれて、すぐに煎じ薬を作ってくれました。待合室には大きな体のドイツ人が何人かいて、どうやら鍼治療を待っているようでした。会計では、物価が日本の数倍することより、何万円も取られる覚悟でいましたが、なんと1週間分でたったの7ユーロ(1120円)で拍子抜けしました。生薬の品質も問題なく、宿泊先のヒルトンホテルで、毎日漢方を煎じていました。ホテルの人は、さぞかしその匂いを訝しんだことでしょう。

 これからは秋の花粉症と風邪が心配な時期です。引き続きコロナやインフルエンザの検査を行っておりますので、ご希望の方はお声がけください。美しい紅葉を楽しみながらお元気でお過ごしください。
 
 写真はフランクフルトの南にある古い城壁都市のローテンブルクです。


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9月あいさつ(2024年)
 9月になりました。列島を10号が日本列島を襲い、九州や四国、近畿地方で甚大な被害をもたらしました。札幌も未だ暑い日が続き、温暖化を肌で感じる気候になっております。

 パリではオリンピックが終わり、パラリンピックが始まっております。さっそく車椅子ラグビーの金メダルが報告されました。車椅子ラグビーは北海道出身の代表選手も多くテレビでも取り上げられ私も見ておりましたが、鋼の車椅子をぶつけ合う非常に激しく迫力のある試合に驚きました。小柄な日本人が優勝するのは並大抵ではなかったことでしょう。本当におめでとうございます。

 もうひとつ、今年もロサンゼルスから熱いニュースが連日届いております。今年の大谷翔平選手は怪我のためバッターに専念しておりますが、3日現在でホームラン44本、盗塁46個とそれぞれ43-43を超える新記録を達成しました。長い歴史のメジャーリーグでまたも前人未到の記録を更新中です。5月にドジャースタジアムを訪れましたが、スタジアムツアーは日本人でいっぱい、ガイドの日本人も仕事ができてうれしいと仰っていました。ロサンゼルスは全米の中でもハワイに次いで日本人が多く、そんなところで大谷選手が超人的なプレイを続けており、私たちもそうですが、現地の日系人や邦人の方々にとってどんなに誇らしいことでしょうか。私も勢いで大谷選手の背番号入りのユニフォームを買ってしまいましたが、帰国してから着る機会がないことに気づき、タンスの肥やしになっております。

 名古屋移住した友人は、今年は35度以上の日が2週間以上続き、とても住み続けられないと言っておりました。今年名古屋は日本どころかアジアで一番暑い場所だったそうです。北海道も海水温度があがり、秋刀魚が不漁、積丹半島でも磯焼けで年々昆布の収穫量が減り、昆布を食べるウニも減少、なんと今年は馬糞ウニたったひとつが2万円で売られているそうです。大谷選手の新記録は嬉しいですが、値段や気温の記録更新は勘弁してほしいですね。

 今年は熱中症や夏バテが多く、今後も注意が必要です。体調不良時はお早めに受診されてください。

 写真は積丹岬の積丹ブルーです。


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8月あいさつ(2024年)
 7月から暑い夏が続いております。30度超えは珍しくなくなり、夜も寝苦しい日が続いております。本州では連日40度近い気温が当たり前になり、お盆まではまだまだ暑さが続きそうです。

 暑いのは気温ばかりでなく、パリオリンピックも連日熱い競技が繰り広げられております。最近はネットテレビでオンデマンド放送があり、徹夜しなくても翌朝アーカイブで各競技のダイジェストを気軽に効率よく見られるようになりました。しかし、ある日たまたま女子サッカーの日本対ブラジル戦を見ていたらズルズルと眠れなくなりロスタイムの劇的な逆転劇を見ることができ、生中継の醍醐味を味わうことができました。これに気をよくして男子サッカー決勝トーナメントの対スペイン戦も深夜にライブで見ましたが、不可解な判定の末に敗北。翌日は落胆と眠気との戦いが待っておりました。しかしこの悲喜交々の感情はやはりライブならではではないでしょうか。

 日本代表の選手たちは極限の中で戦っており、彼らが発する言葉には時に感動を覚えずにはいられません。卓球女子の平野美宇選手が、北朝鮮の選手にあわや敗北しそうになりながらも激戦を勝ち抜いた後に「苦しい場面でも自分ならできる、と最後まで自分を信じて戦いました。」という言葉に心を打たれました。また男子体操団体で、東京オリンピックの総合金メダリストの橋本大輝選手が鞍馬で落下、落胆して戻った橋本選手に、メンバーが、「大丈夫だ!絶対諦めるな!」と言う言葉を繰り返し語りかけていました。最後の鉄棒で4位とメダルすら危うい状況でしたが、選手たちは最後まで諦めずに奇跡の逆転金メダルを手にしました。言霊とはよく言いますが、苦しい時にこそ、言葉の持つ大きな力を実感しました。

 7月は史上一番暑い夏だったようです。札幌でも30度を越す日が珍しくなくなり、今後ますます熱中症に注意が必要です。水分を多めに飲んで、少しでも涼しい環境で残りのオリンピックを楽しみましょう。

 写真は、金メダル色に輝く支笏湖です。

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7月あいさつ(2024年)
 7月になりました。白石区の区の花であるバラは満開を迎え、美しい姿と香りで楽しませてくれました。札幌でもいよいよ30度超えの真夏日を迎えようとしております。今後はラベンダーが満開となり、北海道らしい夏の景色を楽しむことができるでしょう。

 パリ五輪まであと3週間程度となりました。各種目で続々と代表が決まっております。柔道と体操は日本のお家芸と言われ久しいですが、今回復活の兆しを見せているのはバレーボールです。東京オリンピックでは、男子は7位、女子は10位に沈み、自国開催にもかかわらず惨敗でした。女子はかつて「東洋の魔女」と言われるほど強く、私の少年時代には、江上と三屋を中心に安定した強さを誇っておりました。男子で忘れられないのは、身長は小さいにもかかわらず「天井サーブ」で高身長の欧米列強を狼狽させる猫田の姿に熱狂したのを覚えています。しかしその後外国のチームも日本バレーを学習し、スピードと守備だけで勝つことはできなくなり、低身長の日本チームは長い間低迷しておりました。
 ところが気がつくと男子バレーはなんと世界ランク2位まで順位を上げ、女子は先のネーションズリーグで5位の好成績を収めました。いずれもメダルを狙える位置にいます。それとテレビを観戦して気がついたことが、以前のアイドルによる画一的で扇動的な応援はなくなり、本当のバレーファンによる自然発生的な応援が逆に新鮮で好感を持てました。
 バレーボール以外にも、私も続けている卓球も注目しております。男子はエース張本以外にも戸上という新星が登場し、メダルはわかりませんが良い戦いが期待できそうです。女子は黄金時代を迎え、早田、平野に続き新星張本妹が選ばれ、過去最強の布陣でメダルを狙います。できることならパリまで行って応援したいところですが、この円安でそれも叶いません。テレビに張り付いて応援したいと思います。

 本州ではすでに熱中症が多発していると報道されております。30度を超える真夏日には、水分を多めにとり、涼しい場所で過ごしましょう。特に高齢者の方は、暑い中でも着込んでいる方が多く、より注意が必要です。立ちくらみ、倦怠感、吐き気がある場合は、早めに受診してください。
 北海道の短い夏を楽しくお過ごしください。

 写真は大沼国定公園です。木の間から駒ヶ岳が見えます。


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6月あいさつ(2024年)
 6月になりました。森の緑もすっかり濃くなり、バラもちらほら咲き始めていよいよ初夏の雰囲気がただよってきました。暦の上では6月21日の夏至に向けてますます日が長くなり、北海道の一番すごしやすい季節になりますね。
 
 エスコンフィールドがオープンしてから1年ちょっと経ちますが、先日初めて試合観戦に行ってきました。色々噂は聞いていましたが、聞きしに勝る素晴らしい球場でした。一番驚いたのは、試合開始の時の選手紹介の演出です。圧倒されるような大音響の音楽とともに、場内の大きな2つのスクリーンやカクテル光線を使いながら、DJが軽快に一人一人紹介し、選手が華々しく登場しました。見ているこちらも否が応でも気持ちが盛り上がります。そして食事ですが、色々なレストランがあり、多少並ぶのとやや値段が高いのを我慢すれば、好きな料理やデザートを食べられます。途中、試合が膠着状態になったため、観光がてら球場内を1階から3階まで歩き回りましたが、かなり広いため良い運動になりました。楽しく散歩をしたい人にはお勧めです。そして7回には、全国的に有名になったファイターズガールのフォックスダンスを見ることができました。試合は延長11回表、ソフトバンクが2点をとり、諦めの雰囲気が漂い席を立つファンも見られる中迎えた11回裏、マルティネスが同点2ランホームランを放ちファンは狂喜乱舞して大盛り上がり。結局延長12回時間切れ引き分けで、当時の負けなしの記録を更新しました。札幌ドームも素晴らしい球場と思いましたが、エスコンはそれ以上で、球団とファンが一体となってファイターズを応援している素晴らしいボールパークと思いました。札幌市民としては寂しい思いもありますが、エスコンに移って正解なのだと感じました。先月訪れたドジャースタジアムでの見学ツアーで、ドジャースでさえ、もともとはニューヨークのブルックリンにあったのが、当時のニューヨーク市長から建て替えの許可を得られずに遠く離れたロサンゼルスから熱心な誘致があり西海岸に移ったと聞きました。ドッジというのは「ウロウロしている」という意味なのだそうです。まるで札幌市とファイターズと北広島市で起きたことと同じじゃないか、と思いながら聞いておりました。

 今年は例年よりも花粉症が長引いたようですが、ようやく落ち着いてきました。これからは気温上昇による熱中症が心配されますので、水分を多くとることと、涼しい場所で体をクールダウンさせることに注意されてください。具合の悪い場合は点滴や漢方治療が有効ですので、お気軽にご相談ください。爽やかな北海道の夏をお楽しみください。

 写真はロンドンのピカデリーサーカスです。


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| | 10:28 PM | comments (x) | trackback (x) |
5月あいさつ(2024年)
5月になりました。4月末は暖かい日が続き、カタクリの花やエンゴサク、桜が一気に開花し目を楽しませてくれました。GW終盤には気温が下がり桜も散ろうとしておりますが、来週にはまた暖かくなるようで北海道の一番良い季節を迎えます。
 GWにはお休みをいただき、私の趣味である楽器のハンマーダルシマーにまつわるアメリカ旅行に行ってきました。初日はロサンゼルスで、現地でクリニックを開業している友人の案内でドジャースタジアムツアーに参加、日本のヒーロー大谷翔平の残り香に触れてきました。ビバリーヒルズホテルでセレブの人たちを見学(私はユニクロのパンツで渡り合いました)、桜田淳子で有名なサンタモニカで食事をとり、空港で没収されたお好み焼きソースをリトルトーキョーで買い直し、翌日は意気揚々とコロラドデンバーに向かいました。空港には友人でダルシマー全米チャンピオンのジョシュアが迎えてくれ、そのまま彼の自宅のある標高2000mのコロラドスプリングスへと向かいました。当地は世界中のアスリートが高地トレーニングに来ることで有名ですが、近くに「神々の庭」と呼ばれる先住インディアンの聖地があり、広大な土地を散策しました。低酸素を心配していたとおり、散歩後にはSPO2が95→91%に低下しましたが、意外と呼吸苦を感じませんでした。日頃の鍛錬の成果か、加齢による感覚鈍麻なのかはわかりません。泊めてくれたお礼にお好み焼きとラーメンを振る舞いましたが、お好み焼きが成功裡に空中を舞ったのが私の旅のハイライトでした。その後札幌の姉妹都市ポートランドへ向かい、私が小樽運河で演奏していた時に出会ったエヴァンの両親が出迎えてくれました。自宅には、有名なダルシマー奏者ミックさんがきてくれて、一緒に演奏してもらいました。陽気な人で、食事中もずっとジョークを飛ばし、親父ギャクは世界共通であることを確認しました。最終地は、私がダルシマーを輸入した会社ダスティ・ストリングスのあるシアトルに向かいました。事前に見学ツアーを申し込みましたが、あいにく土曜日は定休日であることがわかり残念ながら断念・・と思ったら、幸いにも担当の方が中村さんという日本人の方で、彼女の計らいで創設者のレイさんにお話しいただいたところ特別に開けてくれることになりました。レイさんが工場、ショップの見学ツアー、一緒に演奏、さらには観光とランチ、ディナーまで連れて行ってくださり感激至極でした。
 私が今回の旅で感じたことが2つあります。ひとつは人情です。持つべきものは友人といいますが、今回ほどそれを実感したことはありません。時に言葉が通じなくても相手を思いやる心というものが大切ですね。もうひとつは、アメリカの医療費の高さ、気軽に受診できない現実、ホームレスの多さです。どこの社会もみんな必死に生きているんだなぁと実感すると共に、日本の公的医療保険の素晴らしさを再確認しました。
 花粉症のピークを迎えております。抗アレルギー剤内服や点鼻、点眼で楽になりますので、お気軽にご相談ください。爽やかな北海道の春をお楽しみください。

 写真は、コロラドスプリングスにある「神々の庭=Garden of the Gods」です。

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| | 12:26 AM | comments (x) | trackback (x) |
4月あいさつ(2024年)
 4月になりました。あれだけ残っていた雪もあっという間になくなりつつあります。気温も20度を超える日もあり、往診最中にはふきのとうやクロッカスの花を見かけるようになりました。いよいよ待ちに待った春の到来ですね。

 先月も大谷選手のことを書きましたが、その後誰もが驚く展開になったのは皆さんご承知の通りです。人生には、3つの坂があると言われていますが、「上り坂」の頂点にいた大谷選手を待っていたのは、一心同体の盟友による「まさか」の裏切りでした。2人の縁はファイターズ時代から続くもので、我々北海道人は目を細めながら2人の友情と大谷選手の活躍を見守り応援していた方も多いと思います。それだけに今回のことで、まるで自分が裏切られたように心を痛めている人が多いのではないでしょうか。どんな境遇の人にも3つの坂はありますが、大谷選手クラスになるとどの坂も大変そうです。そう考えると平凡な自分の坂を見ると、大谷選手に比べれば大した落差ではなく、悪くないかなと思ったりもします。大谷選手にとっては人生最大の正念場に違いありませんが、幸いにも今は奥さんが身近で支えてくれている筈です。まだまだ本調子ではなさそうですが、それでも成績を上げてきているので、若い2人を応援したいですね。
 ちなみに、先月は、大谷選手が結婚して多くの女性が失望したに違いない、と書きましたが、実際には、多くの若い男性が結婚の決断を迫られ困ったという現象が起きたようです。なぜなら、仕事が忙しくて結婚を先延ばしにしていた男性が、誰よりも忙しい大谷選手が結婚してしまって、言い訳を失ったというものでした。人の心特に女心というものは難しく、これを読めないとまさかが待っているのかもしれません。肝に銘じたいと思います。

 札幌は既に花粉症シーズンが始まっており、間もなく黄砂も加わり、鼻炎などのアレルギー症状が本格化してきます。抗アレルギー剤や点眼、点鼻薬を使って早めに治療をしましょう。これから始まる春の芽吹きと色鮮やかな花々を見ながらお元気でお過ごしください。

 写真は4月に訪れた鳥羽市の海です。カヤックで無人島に渡り、鳥羽市方面を撮影しました。


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| | 04:17 PM | comments (x) | trackback (x) |
3月あいさつ(2024年)
 あちこちで雛人形を見かけると思ったら早くも3月を迎えました。2月は暖かく、一時は氷割りをする姿が見られましたが、一転真冬に戻ってしまいました。しかし、今年はみつば町内会の排雪は早く、割と平穏な冬となっております。

 能登地震から2ヶ月が経ち、その後の記事が散見されますが、なかなか復興は簡単ではないようです。印象に残った記事がありますのでご紹介致します。87歳のお婆さんが自宅の畑に肥やしを撒いているなんでもない写真でしたが、そのお婆さんは、一旦避難所に行ったものの、「昼だか夜だかわからん避難所生活、知人もいない」と、避難所生活が嫌になり、家族を説得し、電気水道が戻らない自宅へ戻り一人で生活を始めたと書いてありました。87歳のお婆さんがそんな環境で一人暮らしだなんて可能なのだろうかと思いましたが、お婆さんの「ここではすることがある、野菜や果物を育ててまた朝市で売るんだ」という言葉に力強さを感じました。また、東北大震災で放射能による帰宅困難区域が最近解除された町で、戻る人がまばらの中、少人数ながら地元のお祭りを復活させ、故郷に太鼓と笛の音を響かせた男性の記事がありました。亡くなった父親に聞かせたかった一心で取り組んできたそうです。こうした記事を見ると、自分の居場所や役割、人とのつながりが、個人と社会の関わりにおいていかに大切かを感じました。常日頃からそうしたものを大切に暮らしていくと、災害に遭った時に立ち向かえる大きな力になるのかもしれません。

 大谷翔平選手が結婚を発表し、多くの女性を失望させました。祝福の裏に嫉妬ありですが、大谷選手のホームランを見て全てを忘れましょう。

 2月末からアレルギー性鼻炎の症状を訴える患者さんが散見されます。例年どおり、2月末から5月にかけては、ハンノキとシラカバ花粉が飛散しますので、症状が出る前にお早めにご相談ください。まもなく雪解けを迎えます。春の訪れを待ちながらお元気でお過ごしください。

 写真は鶴居村の丹頂鶴です。飛び立つ前に華麗な舞を披露しておりました。


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2月あいさつ(2024年)
 2月になりました。雪の少ない1月でしたが、その後ドカ雪が降って辻褄が合ってきました。道が狭くなって、路面が凸凹になると2年前の悪夢が蘇りますが、札幌市にはそうならないように頑張って貰いたいところです。

 今回は、最近驚いた2つのIT技術について述べたいと思います。

 一つ目は、Ai技術についてです。ハワイで娘の結婚式を挙げた際に、親の挨拶があると言われどうしようか考えていた時です。ふとチャットGPTを思い出し、Aiならどんな挨拶をするのかな、と「ハワイ、新婦、父、挨拶」と入力して回答を待ちました。すると非の打ち所がない完璧な挨拶文が表示されました。おー、これは凄い!と思い、それをベースに作ることにしました。ところが途中でなんだか味気ないな、と思い、やはり自分の言葉で娘と紡いだ歳月について述べることにしました。私の挨拶はチャットGPTのように立派ではありませんでしたが、家族の心には届いたようです。
 この他にも、条件を入れると勝手に素晴らしい音楽を作ってくれたり、英会話の練習も際限なくAiが付き合ってくれて、改善点まで教えてくれるなど、驚くことばかりです。

 二つ目は、3Dプリンターを使った住宅をネットで見つけました。私の周りにも、3Dプリンターを駆使して色々なものを作っている後輩がいて、時々作品を送ってくれたりしますが、まさか家まで作れるとは驚きです。素材はコンクリートで、50平米の平屋を作るのになんとたったの48時間で完成し、バストイレキッチン付きで550万円だそうです。日本人の40%は生涯持ち家を持たないそうで、この会社の社長の夢は、日本人が安価で頑丈な家に住み、豊かな生活を送れるようになることだと言っておりました。技術と情熱の夢は膨らむばかりです。

 寒さが厳しさを増し、冬も佳境を迎えます。雪まつりが始まると多くの観光客が来て賑わいますが、同時に風の流行も心配です。保湿、保温、うがい、手洗いを心がけて、美しい北海道の冬を元気で楽しみましょう。

 写真は音更町の雪景です。夕日と防風林の陰影が綺麗でした。


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